ラブシェール法とは|使い方と実践シミュレーションを徹底解説
ラブシェール法とは、もともとイギリスの数学者ヘンリーラブシェールがリスクマネジメントの分野で確立した手法です。ラブシェール法をカジノに応用すると、目標金額に到達するためのリスク度合いをユーザー自ら設定することができ、上級者の間では人気のカジノ必勝法となっています。
本記事では、ラブシェール法の具体的な使い方やシミュレーションをもとにメリットや弱点を解説します。
- ラブシェール法と逆ラブシェールの違い
- ラブシェール法と逆ラブシェールの具体的な使い方
- ラブシェール法のハイリスク数列とローリスク数列のシミュレーション比較
目次[閉じる]
ラブシェール法とは
ラブシェール法とは、数列を利用して賭け額を調整する守りの「カジノ必勝法」です。あらかじめ目標利益額を決めておき、その目標金額を数列に利用します。
ゲームに負けたら数列に数字を加え、勝ったら数列の数字を消していきます。ラブシェール法は連敗すると数列が増えるため、長期戦に突入する可能性もありますが、数列がすべて消えれば目標利益は達成されます。
カジノ必勝法の中でもっとも有名なモンテカルロ法と同じく、数列を利用するため、メモの用意は必須です。
ラブシェール法の使用条件
ラブシェール法は、勝率50%・配当2倍のカジノゲームで使用できる必勝法です。
配当2倍とは、勝ったら賭け金額の2倍が払い戻しされる仕組みのことなので、ルーレットやバカラ、ブラックジャックなどが該当します。
ラブシェール法と逆ラブシェールの違い
ラブシェール法とよく似た必勝法として逆ラブシェール法があります。
逆ラブシェール法とはその名の通り、ラブシェール法と正反対の仕組みになっている必勝法であり、ラブシェール法は負けたときに数字を足し、勝ったときに数字を消しますが、逆ラブシェール法は、勝ったときと負けたときの行動が逆になります。つまり、逆ラブシェール法は勝ったら数列に数字を加え、負けたら数列の数字を削除。最初に設定する数列の合計は、許容できる負け金額です。
ラブシェール法が守りに徹した必勝法であるのに対し、逆ラブシェール法は攻めに徹した必勝法といえます。逆ラブシェール法では、勝てば勝つほど賭け金額が上がるので、配当金は多くなり、儲けも大きくなります。しかし勝てば勝つほど数列が長くなるので、終わりが見えにくく、長期戦の覚悟が必要です。
状況によっては損切りの必要があるため、冷静な判断力も必要となります。どちらが自分に合っているか、普段の賭けスタイルや目標、課題などから考慮してどちらの必勝法を利用するか決めましょう。
ラブシェール法の使い方
ラブシェール法は大きく5つの手順に分けられます。
まずは目標利益の設定をしてから、数列に分解し、そのあとは数列に従って賭け金を決め、プレイを続けます。負ければ数列の両端に数字を追加し、勝てば数列の両端を削除していき、数列がなくなった時点でラブシェール法を終了します。
【手順1】目標利益を決めて数列に分解
ラブシェール法では、最初に目標となる利益額を設定します。欲張って高額な目標を設定すると、途中で資金が底をつく可能性があるので、現実的に考えて、無理なく達成できる金額を設定しましょう。
目標利益額を設定したら、3〜10くらいの数字に分解します。ここでは仮に、10ドルを目標利益額として設定します。10ドルを4つに分解し【2・3・3・2】の数列を作成しました。
【手順2】両端の数字を足して金額を賭ける
ラブシェール法の賭け額は、数列の両端にある数字を合計した金額です。
今回設定した数列は、【2・3・3・2】なので、「4ドル(両端の2+2)」を賭けます。
最初のうちは問題なく賭け金を把握できますが、ゲームの回数が増えるにつれ、今どの段階にいるのか見失ってしまう可能性があります。走り書きでも良いので、現状や勝敗について確実に追記しながら進めていきましょう。
【手順3】負ければ賭け金を数列の右端に追加
ラブシェール法では、ゲームに負けた場合、賭けた金額を数列の右端に追記します。
先ほどの例では4ドルを賭けたため、数列の右端に「4」を付け加え、数列は【2・3・3・2・4】となります。勝ちと負けを繰り返すうちに、消した数字の隣に数字を追記するようになりますが、気にする必要はありません。ルール通りに消したり加えたりしていきましょう。
数列に数字を加えたら、次の勝負に進みます。
【手順4】勝てば数列の両端を削除
ラブシェール法では、ゲームに勝った場合は、数列の両端の数字を消します。横線や斜線を入れ、後からでも確認できる形にしておきましょう。
今回設定した数列は【2・3・3・2】なので、両端の「2・2」を削除します。
なお両端の数字は、賭け金の合計額でもあります。ここまでにいくら賭け、いくら損失が出たかもメモから読み取ることができます。
【手順5】数列が全て消えると目標利益達成で終了
このようにラブシェール法は、勝ったときと負けたとき、それぞれの結果によって数列を操作して数字が全て消えれば、最初に設定した目標利益を達成したことになります。今回の例では、目標利益の10ドルを獲得したのでラブシェール法は終了です。
ここでズルズルとゲームを続けてしまうと、ラブシェール法のメリットである資金管理がうまくいかず、損失を生み出す可能性があります。もしも、まだゲームを続けたいときは、数列の作成からやり直しましょう。
逆ラブシェール法の使い方
ラブシェール法と逆ラブシェール法は、数列の処理が逆となります。逆ラブシェール法の手順は以下のとおりです。
- 許容損失額を決める
- 許容損失額3~10くらいに分解する
- 両端の数字を足した額を賭ける
- 負けたら数列の両端の数字を消す
- 勝ったら賭けた金額を数列の右端に追記する
逆ラブシェール法では、許容損失額を決めてから数列を作成します。
許容損失額とは、自分が「これくらいなら負けても容易に受け入れられる」と感じる金額です。設定した許容損失額は、3〜10くらいに分割しましょう。例えば許容損失額を10ドルと仮定します
そして10ドルを4つに分解し【2・3・3・2】の数列を作成します。ここでは数列の両端の数字を足した「$4」が賭け金となります。
逆ラブシェール法では、負ければ数列の両端の数字を削除し、勝った場合は賭け金を数列の右端に追加で記載します。これをくり返し、数列の数字がすべて消えたら逆ラブシェール法は終了です。
この場合、最大損失は10ドルなので、どれだけ連敗しても10ドルの損失で済むため、リスクを抑えてカジノを楽しめます。
ラブシェール法の実践シミュレーション
ラブシェール法の使い方が分かったところで、エボリューションゲーミング社のジャパニーズルーレットを例にラブシェール法の実践シミュレーションを紹介します。
数列を細かく分解するケース
まずは、数列を細かく分解した場合のラブシェール法のシミュレーション結果を紹介します。
以下はラブシェール法実践シミュレーションの条件です。
使用ゲーム | ルーレット |
---|---|
開始残高 | $113.01 |
目標利益 | $10 |
1単位金額 | $1 |
初期数列 | 1・1・2・2・1・2・1 |
目標利益を10ドルに設定し、7つの数字に分解しました。
今回ラブシェール法で設定した数列は「1・1・2・2・1・2・1」なので、両端の1と1を足し2ドルを「黒」に賭けます。
結果は「黒」で勝ったので、数列の両端にある2つの1を消します。数列は「1・2・2・1・2」となりました。
ラブシェール法の数列は「1・2・2・1・2」となっているため、両端の1と2を加えた3ドルを「黒」に賭けます。
勝ったので、数列の両端にある1と2を消します。現状の数列は「2・2・1」となります。
ラブシェール法の数列は「2・2・1」なので、両端の2と1を加えた3ドルを「黒」に賭けます。
負けたので、先ほどの賭け金である3を数列の右端に書き加えます。
現状の数列は「2・2・1・3」となります。
ラブシェール法の数列は、「2・2・1・3」なので、両端の2と3を加えた、5ドルを「黒」に賭けます。
勝ったので、数列の両端にある2と3を消します。数列は「2・1」となります。
ラブシェール法の数列は、「2・1」なので、両端の2と1を足し、3ドルを「赤」に賭けます。
ゲームの結果は勝ちです。数列に残っていた「2」と「1」を消します。これで、数列のすべての数字を消すことができました。
ラブシェール法にかかった時間は3分20秒です。最終残高は123.01ドルとなり、最初に設定した10ドルの目標利益を達成しています。
数列を大きく分解するケース
続いて、数列を大きく分解するケースのシミュレーション結果を見てみましょう。今回も目標利益は10ドルですが、数列を3つに分けています。
以下はラブシェール法実践シミュレーションの条件です。
使用ゲーム | ルーレット |
---|---|
開始残高 | $123.01 |
目標利益 | $10 |
1単位金額 | $1 |
初期数列 | 3・3・4 |
ラブシェール法の数列は、「3・3・4」なので、両端の3と4を足し、7ドルを「赤」に賭けます。
ルーレットの1ゲーム目は負けたので、先ほど賭けた7ドルを、数列の右側に書き加えます。現状の数列は「3・3・4・7」となっています。
ラブシェール法の数列は、「3・3・4・7」なので、両端の3と7を足し、10ドルを「赤」に賭けます。
ルーレットの2ゲーム目は勝ったので、数列の両端3と7を消します。現状の数列は「3・4」となります。
ラブシェール法の数列は、「3・4」なので、3と4を加え、7ドルを「赤」にベットします。
ルーレットの3ゲーム目は負けてしまったので、再度7を数列の右端に書き加えます。現状の数列は「3・4・7」となります。
ラブシェール法の数列は、「3・4・7」となっているため、左端の3と右端の7を加え、10ドルを「赤」にベットします。
ルーレットの4ゲーム目は勝ったので、数列の両端にある3と7を消します。現状の数列は「4」となります。
ラブシェール法の数列は「4」なので、4ドルを「黒」に賭けます。
ルーレットの5ゲーム目は負けたので、数列に4を書き加えます。現状の数列は「4・4」となります。
ラブシェール法の数列は「4・4」なので、8ドルを「黒」に賭けます。
ルーレットの6ゲーム目は勝ちました。これで数列の数字がすべて消えたので、ラブシェール法は終了です。
ラブシェール法にかかった時間は4分09秒です。最終残高は133.01ドルとなり、最初に設定した10ドルの目標利益を達成しています。
ラブシェール法のメリットを考察
ここまでに解説した内容やシミュレーション結果を踏まえて、ラブシェール法のメリットを考察します。
止め時がわかりやすい
ラブシェール法は最初に目標利益を設定するため、ゲームを終了するタイミングが明確になります。作成した数列の数字がすべて消えていれば、目標利益額を達成できています。
止め時が明確になっているので、勝ち逃げのタイミングを見逃すことがありません。
連勝すると短期間で目標利益を確保できる
ラブシェール法では、勝った場合に数列の数字を消します。ゲームに勝つたびに数列の数字が消えるため、連勝すれば直ぐにラブシェール法は終了します。
分解した数字の数によっては、2回や3回のゲームだけで目標利益を獲得できるので、短期間で稼ぎたい人や、長期戦が苦手な人にオススメの必勝法です。
ラブシェール法のデメリット(弱点)を考察
反対に、ラブシェール法のデメリットを考察します。
長期戦になる可能性がある
ラブシェール法は、目標利益に到達しないと終了できない必勝法です。
そのため、ゲームの展開によっては長期戦になる可能性があるので、限られた時間の中で、達成したい利益があるなら、ラブシェール法はオススメできません。
目標利益の達成よりも短い時間でプレイすることを優先したい場合や、一攫千金を狙いたい場合は、ほかの必勝法を検討しましょう。
連敗に弱い
ラブシェール法は、負けたときに数字を数列に加えていきますが、その際、賭けた金額を右端に記載します。両端にあった2つの数字を加算した額を賭けているため、最初より大きな数字を付け加えなくてはいけません。
そのため負けが続くと、どんどん大きな数字が加わり、賭け金も大きくなります。
また、数列も伸びていくので、数字がすべて消えるまでに要する時間は長くなります。連敗すると、ラブシェール法の終了まで資金がもたず、強制的に終了しなくてはなりません。
ラブシェール法のまとめ
ラブシェール法は、数列を用いて大きな損失を回避するカジノ必勝法です。目標利益額を自分で設定できるため、現実的な利益確保が可能です。
ただし目標利益額に達成するまでは、ラブシェール法を終了できないので、設定額を見誤ると、長期戦になったり、達成までに資金が底をついたりする可能性があります。「とにかく稼ぎたいから、目標も高く設定しよう!」と現実味のない目標を立てると、達成どころか大きな損失を抱えかねません。
ラブシェール法の仕組みを正しく理解し、着実に利益を確保しましょう。