キャンセレーション法とは|使い方や損切り法&注意点を解説
キャンセレーション法とは、カジノゲームに使えるシステムベットの一種で、目標金額が明確な時に有効です。カジノで遊んでいると、勝っていても負けていても心理的作用が働き、止められない人は多くいますが、キャンセレーション法を使うことで、勝っているときには機械的に利益を確定することができます。
本記事では、キャンセレーション法の使い方や実践シミュレーションの考察と改良法を解説します。
- キャンセレーション法の概要とメリット・デメリット
- キャンセレーション法の具体的な使い方と実践シミュレーション
- キャンセレーション法の稼ぎ方と改良法
目次[閉じる]
キャンセレーション法とは
キャンセレーション法は、予め設定した目標利益額を数列に分解する「カジノ必勝法」です。
たとえば目標利益額を10ドルと設定した場合、10ドルを3つの数字【3・3・4】と分けたり、5つの数字【2・2・2・2・2】と分けたりして数列を作ります。モンテカルロ法やラブシェール法と同様に、数列を利用するため、確実な利益獲得を目指せます。数列の作り方に規定はなく、数列を自由に作成できる点が特徴です。
キャンセレーション法と相性の良いゲーム
キャンセレーション法は自由度の高さや着実に利益を狙える必勝法ですが、利用できるカジノゲームには制限があります。キャンセレーション法が利用できるオンカジノゲームは、以下2つの条件を満たさなくてはいけません。
- 条件1:勝率約50%
- 条件2:配当金は2倍
これら2つの条件を満たす代表的なゲームは「ルーレット」や「バカラ」「ブラックジャック」などです。
ルーレットでは、赤黒賭け・ハイロー・奇数偶数に賭けるなど、配当2倍の賭け方に利用します。
また、バカラは「プレイヤー(PLAYER)」には使えますが、バンカーやタイ(引分け)には使えません。その他上記の条件を満たさないゲームや賭け方には、キャンセレーション法を使用することはできません。
キャンセレーション法のメリット・デメリット
オンラインカジノで使える必勝法はたくさんありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
キャンセレーション法のメリットとしては、利益額を自分で設定できる点です。また、デメリットとしては、連敗時に賭け金が高騰する事があげられます。
キャンセレーション法のメリット
キャンセレーション法における最大のメリットは、目標とする利益額を自分で設定できる点です。
たとえば、目標金額を100ドルに設定した場合、10回のゲームで勝負すると仮定すると、1回の目標利益額は10ドルとなります。
またキャンセレーション法は、数列の作り方も自分で自由に決められます。のんびり遊びたいなら、細かい数字で数列を作れますし、短時間で確実に稼ぎたいなら、大きな数字で数列を短くすることもできます。
さらに、キャンセレーション法は止め時がわかりやすい点もメリットです。利益を獲得したタイミングも明確なので、ついつい遊びすぎてしまう人や、せっかく獲得した利益がいつの間にか消えている人にもオススメのカジノ必勝法です。
キャンセレーション法のデメリット
キャンセレーション法における最大のデメリットは、連敗した時に賭け金が高騰する点です。
キャンセレーション法はゲームに負けると、直前のゲームで賭けた金額を数列に追記するので、次のゲームでは「前回に賭けた金額+数列の左端にある数字を足した金額」を賭けなくてはいけません。負けが続くにつれて、数列の右端の数字はどんどん大きくなるため、賭け金額は膨れ上がるので、資金が底をついてしまい、途中退場しなくてはならない可能性もあるでしょう。
もう一つのキャンセレーション法のデメリットとして、メモを取りながらゲームを進めなければいけない点が挙げられます。メモを間違うと計算がややこしくなって混乱したりする可能性もあるため、注意が必要です。
キャンセレーション法の使い方
キャンセレーション法の具体的な使い方を解説します。
目標金額を設定して数列に分解
キャンセレーション法では、最初に1単位の金額を決定します。
1単位の金額はいくらでも構いませんが、大きくなると毎回の賭け金も大きくなります。毎ゲームで「数列の数字×1単位金額」のベットすることになります。1単位金額の目安としては軍資金の1%程度がおすすめです。
ここでは1単位を「$1」とします。
数列の両端を足して賭ける
キャンセレーション法は、利益の目標額を数列に分解するタイプのシステムベット法です。
まずは目標とする利益額を設定しましょう。初心者のうちは、$10~$20程度がオススメです。目標利益が設定できたら、複数の数列に分解します。このとき、数列の数は自由ですが、全て数列を足したときに目標利益と一致することが条件です。
ここでは目標利益「$10」として数列は「1,1,3,2,1,1」とします。次のゲームで賭ける金額は数列の両端の数字を足した数字に1単位の金額を賭けた数字です。
従って「両端の合計(1+1)×1単位金額$1」となり、合計$2をゲームに賭けます。次回以降も常に数列の両端の合計数字に従って賭け金を決めます。
勝てば両端の数列を削除
キャンセレーション法では数列の両端の合計を賭けていき、勝つたびに両端の数字を1個ずつ消していきます。
ここでは初期数列「1,1,3,2,1,1」だったので両端の「1」「1」を削除して「1,3,2,1」となります。
負けたら賭け金を右端に追加
キャンセレーション法では、ゲームに負けた場合、賭けた金額を数列の右端に追記します。
今回の場合は初期数列「1,1,3,2,1,1」で初回賭け金は「$2」なので、負けると賭け金を数列の右端に追記して「1,1,3,2,1,1,2」となります。
全ての数列が消えたら目標金額を達成
キャンセレーション法では、ゲームをくり返していくうちに、数列の数が増えたり、減ったりしますが、勝利が続けば最終的に数列の数字がすべて消えることになります。数列の数字が1つ残った場合はその数字を単体で賭けて勝てば数列が全て消えたとみなします。
このようにキャンセレーション法では全ての数列が消えた時点で目標利益達成となります。
キャンセレーション法の実践シミュレーション
ルーレットを例にして、キャンセレーション法の実践シミュレーションを紹介します。
今回は1ドルを1単位、目標利益額を10ドルとします。3回のシミュレーションでは最初に作成する数列を変えて解説します。
シミュレーション1セット目
キャンセレーション法を利用したシミュレーション1回目です。目標金額10ドルに設定して数列を作成します。
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 損益 | 累計損益 | 数列 |
---|---|---|---|---|---|
初期数列 | 2・3・3・2 | ||||
1 | 4 | 勝ち | +4 | +4 | 3・3 |
2 | 6 | 負け | -6 | -2 | 3・3・6 |
3 | 9 | 勝ち | +9 | +7 | 3 |
4 | 3 | 勝ち | +3 | +10 | – |
一度負けた後の賭け金が9ドルと少し大きくなりますが、大きな損失リスクも無く、キャンセレーション法の1セットが完了しました。
シミュレーション2セット目
キャンセレーション法のシミュレーション2回目です。目標金額10ドルに設定して細かく数列を作成します。
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 損益 | 累計損益 | 数列 |
---|---|---|---|---|---|
初期数列 | 1・1・1・1・1・1・1・1・1・1 | ||||
1 | 2 | 勝ち | +2 | +2 | 1・1・1・1・1・1・1・1 |
2 | 2 | 勝ち | +2 | +4 | 1・1・1・1・1・1 |
3 | 2 | 負け | -2 | +2 | 1・1・1・1・1・1・2 |
4 | 3 | 勝ち | +3 | +5 | 1・1・1・1・1 |
5 | 2 | 勝ち | +2 | +7 | 1・1・1 |
6 | 2 | 勝ち | +2 | +9 | 1 |
7 | 1 | 勝ち | +1 | +10 | – |
数列を細かくしたことで賭け金は高騰しないので、リスクを最小限に抑えたいユーザーは目標利益を細かく分解することをおすすめします。
ただし、ゲーム回数が多くなってしまうので、長期戦になることを理解しておきましょう。
シミュレーション3セット目
キャンセレーション法を利用したシミュレーション3回目です。目標金額10ドルに設定して可能な限り数列を少なく作成します。
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 損益 | 累計損益 | 数列 |
---|---|---|---|---|---|
初期数列 | 5・5 | ||||
1 | 10 | 負け | -10 | -10 | 5・5・10 |
2 | 15 | 負け | -15 | -25 | 5・5・10・15 |
3 | 20 | 勝ち | +20 | -5 | 5・10 |
4 | 15 | 勝ち | +15 | +10 | – |
数列を少なく作成すると、1回あたりの賭け金が大幅に増えます。一度でも負けるとさらに賭け金が膨れ上がってしまうので、ある程度資金力がなければ途中で賭け金に対応できなくなることがあります。
ただし、短期で勝負がつくこともあるため勝負の流れを見極めて短期戦で勝ちたいユーザーにはおすすめです。
キャンセレーション法の稼ぎ方を考察
ここまでの情報を整理した上で、キャンセレーション法で稼ぐ方法を考察します。
キャンセレーション法の適切な数列の分割数
キャンセレーション法で数列を作る際、自由度が高い点がメリットです。
しかし自由に決められる反面、「どのように分解するか悩む」方もいます。キャンセレーション法の分解方法に、正解はありませんので、ユーザーの好みによって、適切な分解方法は変わります。
キャンセレーション法の数列分解方法について重要なポイントは以下のとおりです。
長期戦になるが、1回で賭ける金額を少なくできる
短期決戦できるが、1回で賭ける金額は大きくなる
上記はどちらも20ドルの目標金額を分解した数列です。なるべく自己資金を使わず着々と稼ぎたい人は、数字を細かく分解して数列を長くしましょう。資金に余裕があり、短期決戦で勝負に出たい人は、目標額を大きな数字に分けた短めの数列がオススメです。
長い数列と短い数列、それぞれの特徴を理解した上で、自分に合った数列を作成しましょう。
キャンセレーション法の損切りタイミング
キャンセレーション法は損切りのタイミングがわかりにくい必勝法です。
連敗で賭け金額が大きくなると、数列は長くなる上に、右端に記載する数字は大きくなり、資金の減り方も早くなります。損切りのタイミングに正解はありませんが、一般的には目標額の2〜3倍程度が妥当なラインです。
ダラダラと続けても、ハイリスクかつローリターンになるだけなので、ゲームを始める前に損切りラインは明確に設定しておきましょう。
キャンセレーション法の数列を改良してリスクを最適化
オンラインカジノで稼ぎ続けるには、リスク管理が欠かせません。キャンセレーション法は、数列の作り方を工夫することによりリスクヘッジが可能です。
分解する数を増やすと、賭け金が大きくなり過ぎません。反対に、数列を短くすれば短期間の勝負に出られます。
例として、目標額を10ドルに設定した2パターンの数列を比較してみます。
10ドルを3つの数字に分けた数列の場合【3・4・3】
賭け金額 | 勝敗 | 損益 | 累計損益 | 数列 | |
---|---|---|---|---|---|
1回目 | 6ドル | 負け | -6ドル | -6ドル | 3・4・3・6 |
2回目 | 9ドル | 勝ち | +18ドル | +3ドル | 4・3 |
3回目 | 7ドル | 勝ち | +14ドル | +10ドル | 完全に消滅 |
10ドルを5つの数字に分けた数列の場合【2・2・2・2・2】
賭け金額 | 勝敗 | 損益 | 累計損益 | 数列 | |
---|---|---|---|---|---|
1回目 | 4ドル | 負け | -4ドル | -4ドル | 2・2・2・2・2・4 |
2回目 | 6ドル | 勝ち | +12ドル | +2ドル | 2・2・2・2 |
3回目 | 4ドル | 勝ち | +8ドル | +6ドル | 2・2 |
4回目 | 4ドル | 負け | -8ドル | +2ドル | 2・2・4 |
5回目 | 6ドル | 勝ち | +12ドル | +8ドル | 2 |
6回目 | 2ドル | 勝ち | +4ドル | +10ドル | 完全に消滅 |
短い数列にした場合、最大賭け金額は9ドルまで上昇します。
しかし3回目のゲームで目標利益額に達したため、短期決戦で勝負がついています。
反対に、長い数列にした場合、最大賭け金額は6ドルでとどまるものの、なかなか目標額に達しません。6回目で目標利益額を獲得しましたが、長期戦になる可能性は否めないでしょう。
キャンセレーション法の評価
キャンセレーション法は目標とする利益額を設定したのち、数列を作成し、ルールに従って賭けるカジノ必勝法です。勝率50%、配当金が2倍のゲームで利用できます。数列を利用するので、メモは必須ですが、目標に到達したタイミングがわかりやすく、止め時も見極めやすいことが特徴です。作成した数列の数字がすべて消えたら、設定した目標利益が獲得できます。
しかし数列によっては、連敗で賭け金額が高騰するため注意が必要です。キャンセレーション法を活用する際は、リスクとリターンの関係性を把握し、自分が耐えうるだけのリスクで数列を作成しましょう。もちろん目標利益額の設定も、現実味を帯びた額にしなければなりません。