iWallet(アイウォレット)とは|特徴や入出金方法&手数料を解説
iWallet(アイウォレット)とは、2013年から香港企業により運営れている電子決済サービスの1つです。2020年5月以前は、エコペイズと並んで最も主流なオンラインカジノの入出金方法でしたが、20年5月から同年10月までメンテナンスの関係でサービスを停止したため、アイウォレットに対応したオンラインカジノも激減しております。
本記事では、iWalletの基本的な仕組みや特徴から利用するための具体的な方法を詳しく解説します。
- iWalletの仕組みや特徴から運営会社の信頼性
- iWalletの登録(口座開設)・本人確認・入出金方法
- iWalletの各種手数料や利用する際の注意点
目次[閉じる]
iWallet(アイウォレット)とは
iWallet(アイウォレット)とは、オンライン上で決済や送金を行うことができる電子決済サービスです。
2013年に開始された決済サービスで、イギリスや香港、フィリピンに拠点を置いています。アイウォレットは世界中で使われており、海外ではショッピングの決済にも利用されますが、日本国内からは「オンラインカジノの入出金」が主な利用手段となります。
iWallet(アイウォレット)の基本情報
iWallet(アイウォレット)の基本情報は、以下の通りです。
サービスの正式名 | iWallet |
---|---|
サービス開始年度 | 2013年 |
運営会社 | IWALLET SYSTEM EU LTD. |
会社所在地 | Unit G25 Waterfront Studios 1 Dock Road London E16 1AH |
金融ライセンス(NO) | Money Service Operator (MSO) |
入金方法 | クレジットカード・デビットカード・銀行振込・仮想通貨入金・クーポン購入 |
出金方法 | 収納代行サービス・国際銀行 |
サポート・時間 | 24時間年中無休 |
公式サイトURL | https://www.iwl.hk/jp/index.php |
iWallet(アイウォレット)の信頼性
iWallet(アイウォレット)は、オンライン上で自分の資産を管理するサービスなので、企業やサービスの信頼性は非常に重要となります。
特にアイウォレットは以下2点で高く評価されており、多くのユーザーに利用されています。
香港政府から金融ライセンスMOSを取得
iWallet(アイウォレット)の本社である「IWALLET SYSTEM EU LTD.」は、香港の金融庁が発行するMSO(Money Service Operator)を取得しています。
MSOとは、香港の金融ライセンスであり、金融サービスを行う上での認可となります。金融・フィンテックの先進国である香港のMSOは取得が難しく、保有事業者は信頼性の高い金融サービスと言えます。
2013年のサービス開始から10年以上の実績
iWallet(アイウォレット)は2013年からサービスを開始しており、10年以上の運営実績があります。アイウォレットは一時期オンラインカジノの決済手段として利用率No1にもなっており、他の決済にも利用されていることから信頼性の高い電子決済サービスです。
iWallet(アイウォレット)の仕組み
iWallet(アイウォレット)の仕組みは、ユーザーとオンラインカジノの中間決済代行として機能します。
iWalletのアカウントには、クレジットカードや銀行振込で入金することができ、その資金をオンラインカジノに送金することができます。また、オンラインカジノの勝利金をアイウォレットに出金して銀行口座に引き出すこともできます。
アイウォレットの利用手順は以下のようになります。
- iWallet公式サイトでアカウント開設
- 本人確認書類の提出
- 国内銀行からiWalletに入金する
- iWalletからオンラインカジノに送金する
- オンラインカジノからiWalletに出金する
- iWalletから銀行口座に出金する
このようにiWallet(アイウォレット)を経由することによって、スムーズに送金することが可能となっています。全てのオンラインカジノで利用できるというわけではありませんが、複数のオンラインカジノを使う場合でも資金をまとめて管理できます。
iWallet(アイウォレット)の3つの特徴
iWallet(アイウォレット)は、利便性が高く、人気オンラインカジノの決済に使えます。
特に以下で紹介する3点はアイウォレットの大きな特徴です。
新プリペイドカードを使って国内のATMから出金可能
iWallet(アイウォレット)では、便利に利用できるプリペイドカードが発行できます。
以前のプリペイドカードは2018年から停止していましたがATMに対応した新プリペイドカードとして「ユニオンペイ」の発行が開始されています。ユニオンペイは上海に本社を置く中国銀聯のブランドが付いたカードとして世界中に普及しています。
オンラインカジノからiWalletに出金した資金をプリペイドカードで日本国内のATMから出金できるのは非常に便利な電子決済サービスです。
安心の完全日本語対応
iWallet(アイウォレット)は海外で運営されているサービスですが、日本人でも気軽に使えるよう、日本語対応が行われています。公式サイトはもちろん、カスタマーサポートも日本語で行われるので、日本のサービスと相違なく利用ができます。
海外のオンラインウォレットは日本語対応していないところも多いので、この点は大きなメリットと言えます。その上、カスタマーサポートは24時間365日対応となっているので、何か問題が起きた時はすぐに問い合わせができて、安心して利用できます。
多くの通貨に対応
iWallet(アイウォレット)では、現在12通貨に対応しています。
主要通貨である「$(USD)」「€(EUR)」「円(JPY)」はもちろんですが、その他のアジア圏の通貨にも多く対応しています。オンラインカジノの大半はドルや円決済が多いので、決済通貨としても困ることはありません。
iWallet(アイウォレット)の登録方法
iWallet(アイウォレット)を利用するためには、まずアカウント開設を行う必要があります。続きは5分程度で完了するので初めての方でも安心です。
iWallet(アイウォレット)の登録手順は以下の5つのステップで行います。
- iWalletの「公式サイト」にアクセス
- iWalletトップページの「新規口座開設」を選択
- メールアドレスを入力
- 個人情報や使用するパスワードを入力
- メールが届くので認証URLをクリック
これでiWalletの登録(口座開設)は完了です。
ただ、この時点では「スタンダード会員」なので取引金額は上限8,000香港ドル(約130,000円)に制限されているので、「エグゼクティブ会員」のアップグレード手続きも合わせて行いましょう。
口座開設が完了しましたらスグ送金を受け取る事も出来ますし、口座に入金されているお金は口座間送金や銀行への出金が可能です。この時点では、上限8,000香港ドル(約USD1,000)までご利用頂けるスタンダード会員となります。
引用:FAQ|iWallet公式サイト
但し、エグゼクティブ会員を対象とした決済手段が多く、スタンダード会員の状態で新たにiWalletを使用するのは現実的ではありません。
エグゼクティブ会員へアップグレード推奨
iWallet(アイウォレット)は、エグゼクティブ会員にアップグレードすることで、入出金の上限8,000香港ドルの制限を解除できます。
エグゼクティブ会員は、本人確認書類と住所確認書類を提出するだけでアップグレードできるので、新規口座開設と合わせて手続きしておきましょう。
エグゼクティブ会員のアップグレード方法は、iWalletにログインして「KYC書類をアップロードする」を選択後、以下の本人確認書類と住所確認書類をアップロードすれば完了です。
本人確認書類は、公的機関の発行する顔写真付き身分証明書です。例えば「運転免許証」「パスポート」「マイナンバーカード」等が有効です。氏名・顔写真・生年月日・有効期限発行機関が記載されている書類が有効です。
住所確認書類は、iWalletに登録した住所に本人が住んでいることを証明する書類です。例えば「公共料金の明細」「クレジットカード明細」「住民票」等が使えます。但し、住所確認書類は発行から3ヶ月以内が有効です。
審査期間は2〜3営業日となっているので、書類提出後数日はメールを確認しておきましょう。アップグレード完了通知は登録しているメールアドレスに届きます。
詳細:iWalletの登録ガイド|口座開設の手順とKYC審査の方法を解説【2024年版】
iWallet(アイウォレット)の入出金方法
iWallet(アイウォレット)は、オンラインカジノとユーザーの中間決済代行を担います。
ユーザーはiWalletアカウントへ資金を入金後、オンラインカジノへ送金します。またオンラインカジノの勝利金はiWalletのアカウントに一度出金して、日本の銀行やプリペイドカードを使って手元に引き出します。
iWallet(アイウォレット)の入金方法
iWallet(アイウォレット)のアカウントに入金できる方法を以下にまとめます。
但し、エグゼクティブ会員を対象とした決済方法が多く、スタンダード会員では使えない場合もあります。
入金方法 | 最低/最高入金額 | 入金手数料 | 反映時間の目安 |
---|---|---|---|
クレジットカード | 制限無し | 7% | 即時 |
JAPAN送金バウチャー | 3000円/50万円* | 5% | 2営業日 |
※JAPAN送金バウチャーは月間の上限入金額は50万円
iWallet(アイウォレット)の入金には、本人認証サービス(3Dセキュア認証)が有効化された「VISA」又は「Mastercard」のクレジットカードが利用できます。特に最低・最高入金の制限は無く、クレジットカードの利用上限に依存します。
JAPAN送金バウチャーは、エグゼクティブ会員を対象とした入金方法で、日本国内のiWalletの収納代行会社に銀行振込することで入金できます。但し、月間の最高入金上限金額が低いことや反映に2営業程度かかることから計画的に利用する必要があります。
詳細:iWallet入金ガイド|具体的な入金方法や手数料&時間を徹底解説【2024年版】
iWallet(アイウォレット)の出金方法
iWallet(アイウォレット)から出金できる決済手段を以下表にまとめます。
但し、*印の出金方法はエグゼクティブ会員のみが利用できます。
出金方法 | 最低/最高出金額 | 出金手数料 | 出金時間の目安 |
---|---|---|---|
国際銀行送金 | – | 0.50%(最低$35) | 1週間 |
収納代行サービス* | $35.00/$50,000 | 0.50% | 3営業日 |
プリペイドカード* | $1/$2,000 | 1.75%+$4.5 | 即時 |
国際銀行送金は、海外送金を利用してアイウォレットから日本国内の銀行口座に振り込まれますので、手元に現金が届くまでに1週間程度の時間がかかります。
アイウォレット初心者で特にこだわりが無い場合には、収納代行サービスを利用して出金するのがおすすめです。アイウォレットは日本国内の収納代行と提携しているため、国内の銀行から振り込まれます。そのため国際銀行送金より出金手続きが簡単です。
プリペイドカードで出金する際には、iWalletからプリペイドカードに資金を移動するためチャージ手数料1.75%(最低$5)やATMの出金手数料$4.5などがかかります。
ただ、即座に出金できるので急いでいる際にはプリペイドカードの出金が最適です。
詳細:iWalletの出金ガイド|具体的な出金方法や手数料&着金時間を解説【2024年版】
iWallet(アイウォレット)にかかる手数料
iWallet(アイウォレット)は便利に利用できるオンライン決済サービスです。
登録自体は無料で行うことができますが、利用にはさまざまな手数料が発生します。入出金の際はもちろんですが、それ以外にも手数料が発生することはあるので、覚えておく必要があります。
アイウォレットアカウントの入出金手数料
iWallet(アイウォレット)で最も頻繁にかかる手数料は入金時と出金時です。入出金手数料は決済方法によって異なるので以下表にまとめます。
入出金方法 | 入金手数料 | 出金手数料 |
---|---|---|
クレジットカード | 7% | 出金不可 |
JAPAN送金バウチャー | 5% | 出金不可 |
国際銀行送金 | 入金不可 | 0.50%(最低$35) |
収納代行サービス | 入金不可 | 0.50% |
プリペイドカード | 入金不可 | チャージ時:1.75%(最低$5) ATM手数料:$4.5 決済手数料:$3 |
アイウォレットは手数料が高いものは処理時間が早く、安いものは時間がかかる傾向にありますので、事前に確認しておきましょう。
アイウォレットアカウントの休眠・解約手数料
iWallet(アイウォレット)は口座を長期間利用せずに放置していた場合には休眠口座と認定されると「休眠口座の維持手数料」や、口座解約時には「解約時手数料」がかかります。
手数料の種類 | 手数料が発生する理由 | 手数料 |
---|---|---|
口座維持費 | 未使用期間が180日以上 | $20/月 |
解約手数料 | 口座を閉鎖した時 | $5 |
口座維持手数料を回避する方法は、「180日以内にログインを行う」「口座残高を0にしておく」の2通りです。口座維持費用は、アイウォレットの口座に残っている金額から引かれる形で支払います。
そのため、利用しない時には残高を0にしておけば、事実上支払いは発生しません。
送金をキャンセルした際の手数料
iWallet(アイウォレット)から出金や送金をする際に万一、金額や銀行情報を間違って入力してしまった場合、着金する前に申請をキャンセルすることができます。
その際には銀行振込申請のキャンセル手数料$50/回がかかるので取引申請には注意が必要です。
プリペイドカードに関する手数料
iWallet(アイウォレット)は、プリペイドカードにチャージしてATMから直接出金したり、ショッピングの決済に利用できます。その際に発生する手数料や金額を以下表にまとめます。
カード発行手数料 | $25 |
---|---|
カード維持手数料 | 月間$2 |
チャージ手数料 | 1.75%(最低$5) |
ATM出金手数料 | $4.5 |
為替手数料 | iWallet独自レート |
決済手数料(USD以外) | 3.0% |
アイウォレットのプリペイドカードを使うと、出金や決済は便利になりますが、高額の手数料がかかるため、取引額が少ない人にはおすすめできません。
iWallet(アイウォレット)を使用する際の注意点
iWallet(アイウォレット)は、オンラインカジノの決済手段として便利に使える機能やサービスが豊富に揃っていますが、利用時には以下5点にも注意しましょう。
本人確認が未完了の場合は累計8,000香港ドルの利用上限がある
iWallet(アイウォレット)は、本人確認の手続きをしなくても「累計8000香港ドル(日本円で約13万円)」までは利用できます。ただ、オンラインカジノで遊んでいると13万円の取引額には直ぐ達してしまい、いずれにしてもアップグレードが必要になります。
また、スタンダード会員で使える入出金方法には制限が多く、新規でアイウォレットを使用するユーザーにとって、スタンダード会員で使用することは事実上、困難です。
アイウォレット対応のオンラインカジノが少ない
iWallet(アイウォレット)は2020年5月に実施された長期間のメンテナンスでオンラインカジノの導入数は激減しています。2020年5月以前は、ecoPayz(エコペイズ)と並び、業界で最も普及している決済手段の1つでしたが、2020年5月以降は他の優秀な決済手段の登場で復活しきれておりません。
アイウォレットの長期メンテナンス終了後も以下のオンラインカジノでは利用可能です。
- ベラジョンカジノ
- カジノシークレット
- ボンスカジノ
iWallet(アイウォレット)を使って入出金するユーザーは、事前にカジノサイトで確認しておきましょう。
サービスの利用に係る手数料が多い
先ほど解説したように、iWallet(アイウォレット)ではサービスを利用する中でさまざまな手数料が発生します。
これだけ細かく手数料がかかる決済サービスはiWalletくらいで、頻繁に利用すると確実に負担となります。特に180日以上利用が止まると休眠手数料が発生するので定期的にログインすることが大切です。
アイウォレットから出金すると税金が発生する
オンラインカジノの勝利金をiWalletに出金した時点では、税金はかかりませんが、日本国内の銀行口座に引き出すと課税対象となります。
オンラインカジノの得た利益は、公営ギャンブルと同様に一時所得に分類されます。一時所得は50万円の特別控除額を引いた残金に1/2を乗じて所得税を計算します。
例えば会社員は給与以外の合計課税所得が20万円を超える場合には確定申告が必要になるので、オンラインカジノの出金額が年間90万円を超えた時点で確定申告の義務が発生します。逆に言うと会社員の場合は年間90万円未満の出金なら確定申告は不要です。
1人1口座に制限されている
iWallet(アイウォレット)は1人1口座に限定されています。
1つのオンラインウォレットから複数のオンラインカジノへの入出金を行う方の中には、それぞれ口座を分けて管理するという考え方があります。ただ、アイウォレットで複数アカウントを作成すると規約違反になり、全ての口座が凍結されますので気を付けましょう。
iWallet(アイウォレット)の評判
iWallet(アイウォレット)は海外のオンラインウォレットなので、実際に安心して使えるのか不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
そこでネット上の口コミを参考にアイウォレットの評判を紹介します。
iWallet(アイウォレット)の良い評判・口コミ
まずは、iWallet(アイウォレット)の良い評判を紹介します。アイウォレットのプリペイドカードには、多くの良い口コミが見つかります。
日本語で調べた限りではアイウォレットでカード作って買い物して換金するのが一番かと(°∀°)笑
引用:twitter
カードはかなり便利なので、iwallet or STICPAYカードどちらかは持っとくといいですよね
引用:twitter
また、サポートの対応が早くて質が高いという意見もありました。海外のサービスの場合、返信が遅かったり日本語での問い合わせができないケースもあるので、便利だと言えます。
プリペイドカードが届き、アクティベーション作業まで進みました。維持手数料毎月2ドルがネックと言われますが、ここまでの手続きで感じたのは、サポートの質が高く、返信がかなり早い。これだけでもだいぶメリットかなと思う今日この頃。
引用:twitter
iWallet(アイウォレット)の悪い評判・口コミ
次は、iWallet(アイウォレット)の悪い口コミをご紹介します。アイウォレットの手数料には多くのユーザーが不満を持っているようです。
ちなみにアイウォレットの出金手数料35$ですw
引用:twitter
約3800円かかるw
シークレット$5チャレンジ
引用:twitter
嫁と娘が買い物いってる間にこなす
$16→$30
ちょっとお小遣い増えたので
アイウォレットだと手数料多いけど$20から出金できるので要請w
出金は正義!
娘の誕生日プレゼントの足しにしますw
子供できてから物欲が減った気がする…。
アイウォレットは手数料が高いけど、少額利用もできるため、あまり気にならない方も多いようです。
iWallet(アイウォレット)のまとめ
本記事では、オンラインカジノの入出金方法として使われるアイウォレットについて詳しく解説しました。
アイウォレットは2013年から10年以上の運営実績を持っており、香港の金融庁からMSOも取得しているので信頼性の高い電子決済サービスと言えます。また、無料登録だけでも制限内で利用でき、本人確認書類を提出することで誰でも簡単にエグゼクティブ会員へアップグレードできます。
そうすることでスタンダード会員の制限を解除して利便性も高まります。一方でアイウォレットの利用には様々な手数料がかかることや、対応しているオンラインカジノが少ないことについては事前に検討するべき内容です。