クラップスのルールと賭け方&攻略法を初心者向けに簡単に解説

クラップス（Craps）とは

クラップス（Craps）とは、世界中で人気の「カジノゲーム」のひとつです。
2つのサイコロの出目を予想するゲームであり、賭け方のバリエーションが非常に豊富なのが特徴です。

クラップスの起源は、古代ローマ時代まで遡ります。当時の兵士たちが動物を削ってサイコロに見立てたものを使って行っていた、裏返した盾の中に投げ込むゲームが原型といわれています。ルールがシンプルすぎたゆえイカサマやルール違反が頻発し、その対策として現在のやや複雑なルールに変化していったとされています。

また、サイコロを振るのはディーラーではなくプレイヤー自身であるという点もクラップス（Craps）の特徴の１つです。ディーラー対プレイヤーという形式ではないため、勝った際にはほかの参加者と勝利の喜びを分かちあったり、負けた際には悔しさを共有するなど、みんなで楽しむことがクラップスの醍醐味といえます。

クラップス（Craps）の基本ルール

クラップス（Craps）とは、2つのサイコロの出目合計を予想して当たれば勝ち、外れれば負けというゲームです。これだけ聞くといたってシンプルですが、「初心者には難しそう」と思われがちなゲームでもあります。その理由は、賭け方の種類が多いためです。

賭け方によって勝敗の基準は異なり、さらには配当倍率や控除率も賭け方によって変わります。サイコロの出目は組み合わせによって出現確率が異なるため、それに伴って配当や控除率も異なります。どの賭け方にも共通しているのは「7」が出るとそのゲームは終了となるという点です。

【基本1】シリーズの流れを掴む

クラップス（Craps）のシリーズとは、カムアウトロールからセブンアウトまでのことを指します。クラップスでは、はじめてサイコロを振る第1投目を「カムアウトロール」といい、その後2投目、3投目・・・とロールが続き、出目の合計が「7」が出るとゲームは終了となります。
「7」が出てゲームが終了することを「セブンアウト」といいます。

【基本2】基本的な3種類の賭け方を覚える

クラップス（Craps）は賭け方では、基本となる「パスライン」「カム」「オッズベット」の3種類を覚えておけば十分にゲームを楽しむことができます。クラップスは賭け方によって控除率や配当倍率が異なりますが、パスライン、カム、オッズベットの配当倍率はそこまで高くないものの控除率が低いこともあり、初心者向きの賭け方といえます。

【基本3】サイコロの出目と出現確率

クラップス（Craps）におけるサイコロの出目の組み合わせと、その出現確率は以下のとおりです。

クラップス（Craps）の遊び方

クラップス（Craps）の基本的な遊び方を解説します。
今回は、クラップスの賭け方の中で最も基本となる「パスライン」を例に１シリーズの流れを説明します。

 

チップ金額を選択して賭ける

クラップス（Craps）では、まず最初にチップ金額を選択します。今回はチップ金額を$10に設定しました。金額が決まったら、賭け方に応じてベットマット上にチップを置きます。
今回はパスラインに賭けるため、ベットマットの一番外側にある「PASS LINE」と書かれた場所にチップを置きました。

 

 

カムアウトロール（1投目）

クラップス（Craps）では、賭け方とチップ金額が決まったら1投目（カムアウトロール）のサイコロを振ります。1投目では7・11が出れば勝ち、2・3・12が出れば負け、それ以外であれば出た数字がポイントナンバーとなり、2投目・3投目・・・とゲームが続きます。

出目の合計	勝敗
7・11	勝ち
2・3・12	負け
4・5・6・8・9・10（ポイントナンバー）	ゲーム継続（再度サイコロを振る）

今回は2つのサイコロの出目が5と3であり、ポイントナンバーは「8」になりました。

 

 

2投目

クラップス（Craps）では、2投目以降は、「7」よりも先にポイントナンバーが出れば勝ち、先に「7」が出れば負けとなります。今回はポイントナンバーが「8」であるため、以下のとおりにゲームが進みます。

出目の合計	勝敗
7	負け
8（ポイントナンバー）	勝ち
7・8以外の数字	ゲーム継続（再度サイコロを振る）

今回の場合、2投目のサイコロの出目合計は「8」。「7」より先にポイントナンバーが出たので勝利です。パスラインで賭けた場合の配当倍率は「2倍」であり、$10のチップを賭けていたため配当は2倍の「$20」となります。

 

クラップス（Craps）の賭け方と配当

クラップス（Craps）の賭け方は全部で12種類あります。賭け方によって、勝敗の基準や配当倍率が異なるので、プレイする前に確認することをオススメします。
また、クラップス（Craps）の基本的な賭け方は以下の5つです。特に初心者の方は参考にしてください。

• PASS LINE（パスライン）
• DON‘T PASS（ドントパス）
• COME（カム）
• DON‘T COME（ドントカム）
• ODDS BET（オッズベット）

PASS LINE（パスライン）

パスラインは、クラップス（Craps）において、最も基本的な賭け方です。勝てば2倍の配当獲得となります。ベットマット上のパスラインと書かれた場所にチップを置きます。
勝敗を分けるルールは以下のとおりです。

カムロールアウト（1投目）の出目と勝敗は以下のとおりです。

2投目以降の出目と勝敗は以下のとおりです。

DON’T PASS（ドントパス）

クラップス（Craps）のドントパスは、パスラインと真逆の賭け方です。配当もパスラインと同じく2倍です。ベットマットのドントパスの場所にチップを置きます。
勝敗を分けるルールは以下のとおりです。

カムロールアウト（1投目）の出目と勝敗は以下のとおりです。

2投目以降の出目と勝敗は以下のとおりです。

パスラインと唯一違うのは、1投目で「12」が出ると引き分けとなり、チップが返金される点です。

COME（カム）

クラップス（Craps）のカムは、ルールも配当もパスラインと全く同じですが、ゲームに参加するタイミングが異なります。パスラインでは1投目の前にしかベットできないのに対し、カムは2投目以降からのみ参加可能です。

勝敗を分けるルールは以下のとおりです。途中参加が前提なので、参加した時点ではゲーム全体の流れは2投目、3投目……と進んでいますが、自分が参加したロールを1投目と考えます。

自分の参加した1投目の出目と勝敗は以下のとおりです。

自分の参加した2投目以降の出目と勝敗は以下のとおりです。

DON’T COME（ドントカム）

クラップス（Craps）のドントカムはカムとは真逆の賭け方です。カムと同じく、2投目以降に参加可能となり、配当は同じく2倍です。
また、勝敗を分けるルールは以下のとおりです。全体のゲーム進行に関わらず、自分が参加したロールを1投目と考えます。

自分の参加した1投目の出目と勝敗は以下のとおりです。

自分の参加した2投目以降の出目と勝敗は以下のとおりです。

1投目で「12」が出ると引き分けとなり、チップが返金されます。
ドントカムも場をしらけさせる賭け方とされており、ランドカジノでは避けた方がよいですが、オンラインカジノの場合は気にする必要はありません。

ODDS BET（オッズベット）

パスラインまたはカムで賭けてポイントナンバーが出た際、賭け金の追加が可能となります。これがクラップス（Craps）のオッズベットです。
賭け金を追加したい場合は、最初に賭けたチップのそばに追加のチップを置きます。

オッズベットの配当は、パスライン・カムの配当とは別で計算され、ポイントナンバーの数字の出現確率によって配当も異なります。ポイントナンバーが出れば「パスライン（またはカム）の配当+オッズベットの配当」が獲得できます。逆に、「7」が出ると負けとなってしまい、賭け金の全てを失います。

ポイントナンバーの出現率と配当は以下のとおりです。
ただし、賭け金は含めない配当を記載しております。

オッズベットの最大のメリットは「還元率が100％」である点です。
ただし、いくらでも賭けられるわけではなく、上限が設けられていることがほとんどです。多くの場合、最初の賭け金と同額もしくは2倍までとなっていますが、サイトごとに異なるため事前によく確認しておきましょう。

PLACE BET（プレイスベット）

クラップス（Craps）のプレイスベットは、ベットマット上に記載されたポイントナンバーに賭ける方法です。2投目以降であれば、いつでも参加できます。
「4・5・6・8・9・10」の中から好きな数字を選び、選んだ数字の上にチップを置きます。2つのサイコロの出目合計が、自分が選んだ数字と同じになれば勝ち、「7」であれば負けです。

配当はポイントナンバーの数字によって異なり、以下のとおりです。
ただし、賭け金は含めない配当を記載しております。

ポイントナンバーの出現率自体は先述のオッズベットと同じですが、配当倍率は異なります。プレイスベットで賭ける方が配当倍率は下がるので注意してください。

WIN&LOSE（ウィンアンドロス）

クラップス（Craps）のウィンアンドロスは、ベットマット上に記載されたポイントナンバーを指定し、かつWINまたはLOSEのどちらかを指定する賭け方です。数字の上下に「WIN／LOSE」の文字が書かれているので、賭けたい方にチップを置きます。

WIN・LOSEのどちらを選んでも、「7」でもポイントナンバーでもない数字が出た場合はゲーム継続となります。

配当表は以下のとおりです。
ただし、賭け金は含めない配当を記載しております。

FIELD BET（フィールドベット）

クラップス（Craps）のフィールドベットは、賭けた直後のロールで勝敗が決まる、言わば一発勝負の賭け方です。賭ける際は。ベットマットの「Field」と書かれた場所にチップを置きましょう。

出目と勝敗、そして配当は以下のとおりです。

ANY CRAPS（エニークラップス）

クラップス（Craps）のエニークラップスは、賭けた直後のロールで勝敗が決まります。「クラップスナンバー」と呼ばれる3つの数字のいずれかが出れば勝ち。勝てば「８倍」の配当獲得です。
賭ける際は、ベットマットの「Craps」と書かれた場所にチップを置きます。

ANY SEVEN（エニーセブン）

クラップス（Craps）のエニーセブンは、賭けた直後のロールで「7」が出れば勝ちとなり、「7」以外の数字は全て負けとなります。勝てば「５倍」の配当獲得です。
賭ける際は、ベットマットの「Seven」と書かれた場所にチップを置きます。

HORN BET（ホーンベット）

クラップス（Craps）のホーンベットは、出現率の低い出目に賭ける方法です。賭けた直後のロールで勝敗が決まります。

サイコロの出目と勝敗、そして配当は以下のとおりです。ただし、賭け金は含めない配当を記載しております。

HARD WAY（ハードウェイ）

クラップス（Craps）のハードウェイは、2つのサイコロの出目がゾロ目になることに賭ける方法です。

「4（2＆2）、6（3＆3）、8（4＆4）、10（5＆5）」の4パターンの中から好きな数字を選び、ベットマット上にチップを置きます。サイコロを振り、「7」もしくはゾロ目以外の数字よりも先に、選んだ数字のゾロ目が出れば勝ちです。出目合計が選んだ数字と同じであったとしても、ゾロ目でなければ不可であり、負けとなります。

配当倍率は数字によって異なり、以下のとおりです。ただし、賭け金は含めない配当を記載しております。

クラップス（Craps）の控除率

クラップス（Craps）にはさまざまな賭け方があり、配当倍率や控除率（ハウスエッジ）は、賭け方によって異なり以下のとおりです。
また、控除率とは、ベット額のうちカジノ側が徴収する割合のことです。

配当倍率が高く控除率も高い賭け方や配当倍率が低いのに控除率が高い賭け方などさまざまです。
オッズベットは控除率0％もポイントです。

クラップス（Craps）の攻略法

クラップス（Craps）は、サイコロの出目を予想するゲームなので、基本的には運任せとなりますが、勘に頼るのではなくオッズ賭けを徹底したり、過去の出目から予想することで勝率を高めることもできます。

オッズ賭けを徹底する

クラップス（Craps）では、オッズベットで賭け増しを続けるオッズ賭けをすることで、控除率を抑えてなるべく損することなく勝利金を獲得できます。オッズベットは控除率0％なので、勝利した際にカジノ側に取られることはありません。
また、もともと控除率の低いパスラインやカムにオッズベットを組み合わせることで、手堅く稼ぐことが可能になります。

履歴から傾向と対策を考える

クラップス（Craps）では、ゲームのロール履歴を確認し、これまでの傾向から次の賭け方を考える手段もあります。数字によって出目の出現確率は決まっているため、履歴を見ながら今まで出た出目と出現確率を照らし合わせることで、「まだ出ていない数字はどれか」「そろそろ出そうなのはどれか」を予想する手助けになります。

クラップス（Craps）のまとめ

クラップス（Craps）は一見難しそうに見えるゲームですが、基本を押さえておけば初心者でも十分に楽しむことができるゲームです。賭け方のバリエーションが豊富なため、全てを理解して覚えることは難しいですが、本記事を参考にしながらプレイし、ゲームに慣れていってください。
また、クラップス（Craps）はランドカジノだと「空気を読む」「場の雰囲気を悪くしない」といった配慮のもとプレイする必要がありますが、オンラインカジノではそのような心配がないのも、魅力といえます。