ブラックジャックのダブルダウンとは|使い方や戦略的タイミングを解説
ブラックジャックのダブルダウンとは、初回のアクション時に賭け金を2倍にできる特殊ルールの1つです。ダブルダウンは、プレイヤー有利の状況で賭け金を増やすことができるので、期待値を上げる上で非常に重要なアクションとされています。ただ、ダブルダウンには最適なタイミングが決まっており、闇雲に使うと大きな損失を招くので注意が必要です。
本記事では、ブラックジャックの実践でダブルダウンを戦略的に使うタイミングや方法を詳しく解説します。
- ブラックジャックのダブルダウンの使い方
- ダブルダウンを戦略的に使う基本タイミング
- 実践でダブルダウンを駆使する方法と注意点
目次[閉じる]
ブラックジャックのダブルダウンとは
ブラックジャックのダブルダウンとは、最初2枚のカードが配られた後、3枚目を引いて強制スタンドすることを条件に賭け金を2倍に増やせるアクションです。ブラックジャックで稼ぐためには、ダブルダウンを上手く活用することが重要になります。
ブラックジャックのダブルダウンは以下3つのポイントを押させておきましょう。
- 最初2枚のカードが配られて3枚目のヒット時に使用可
- ゲームの賭け金と同額を追加でベット
- ダブルダウン後は強制的にスタンド
ダブルダウンは使い方によっては短時間で勝利金を増やせますが、タイミングを間違えると損失に繋がりやすいので、特性を理解した上で使用します。
参考:ブラックジャック完全ガイド|基本ルールや攻略法を初心者向けに解説
ダブルダウンのメリットとデメリット
ブラックジャックのダブルダウンは戦略的に使用すれば効率的に利益を増やせますが、使い方を誤ると逆効果となります。そこで以下に紹介している「ダブルダウンのメリットとデメリット」に気をつけましょう。
ダブルダウンは最初、プレイヤーに配られた2枚のカードとディーラーのアップカードを確認した後に選択できるので、有利な状況のみで賭け金を2倍に増やせる
プレイヤーはダブルダウンを使うと合計3枚の手札で勝負することが決まるので、もし手札の合計が16以下になると、賭け金の2倍を失う可能性が高くなる
ダブルダウンは、プレイヤーの手札とディーラーのアップカードから「今自分はどのくらい有利か」を判断できるようになるまでは使用を控えた方が良いと言えます。
ブラックジャックのダブルダウンの使い方
オンラインカジノのブラックジャックを使って、ダブルダウンの実践方法を紹介します。
ランドカジノでは、ディーラーにアクションを聞かれているときに、賭け金と同額のチップを追加でテーブルに置きます。オンラインカジノでは、ダブルダウンの選択ボタンを押すことで自動的にチップが2倍になります。
最初2枚のカードが配られる
まず最初に「£10(TOTAL BETに表示)」を賭けてゲームが始まります。プレイヤーに配られた2枚のカード合計は「10」で、ディーラーのアップカードは「7」です。
画面左下にダブルダウンの選択ボタンが表示されているので、クリックします。
賭け金が2倍になり3枚目のカードが配られる
まず始めに賭けた「£10」と同額のチップがベットされて「合計£20」が賭け金となります。その後、プレイヤーに3枚目のカード「10」が配られて合計「20」となり、スタンドとなります。
ダブルダウン成功
最終的にディーラーは合計「19」となったので、プレイヤーの勝利です。画面左上にも表示されているように賭け金£20の2倍に当たる£40が払い戻されました。
このようにダブルダウンは、プレイヤーの有利な状況を確認した上で賭け金を2倍にできるので、ブラックジャックでは重要なアクションの1つです。
ダブルダウンを戦略的に使用するための正しいタイミング
ブラックジャックのダブルダウンは、勝率の低い状況で使用しても損失が増えるだけで逆効果となります。そのため、しっかりとダブルダウンの使用すべきタイミングを熟知しておくことが大切です。
プレイヤーの勝率が高く、ダブルダウンを戦略的に活用できる3つのタイミングと理由について説明します。
プレイヤー手札の合計が「10」又は「11」
ブラックジャック開始後、最初に配られる2枚のカード合計が「10」又は「11」のとき、プレイヤー勝率は最も高くなるので、ダブルダウンで賭け金を2倍に増やして勝負します。
ブラックジャックでは3枚目に「10」を引く確率が約30.76%で、他カードを引く確率より4倍も高くなります。仮に「10」でなくても「A・8・9」のカードを引くと合計「21」に近づき、依然、強い手札が揃います。プレイヤーのカード合計が「10」「11」なら、迷わずダブルダウンで攻めていきましょう。
プレイヤー手札が「A」の組み合わせ
プレイヤーに配られた最初2枚のカードに「A」が含まれているとき、3枚目のカードで合計「21」に近づく可能性と、ディーラーがバーストする可能性の2通り勝ち方があるので、ダブルダウンを使って攻めていきます。
ブラックジャックでは「A」を「1」か「11」の有利な方で数えるので、ダブルダウンして3枚目で小さいカードが出れば合計「21」に近づきますし、もし大きいカードを引いてもプレイヤーがバーストすることは無いので、ディーラーのバーストにより勝利できる可能性があります。
ただし、プレイヤー手札に「A」があっても、ディーラーのバースト確率が低いときはダブルダウンではなくヒットを使います。これについては次項で説明しています。
ディーラーのアップカードが「3~6」のどれか
ディーラーのアップカードが「3~6」のとき平均的に40%以上の確率でバーストするので、プレイヤーは3枚目のカードで、バースト確率が低ければ、ダブルダウンを仕掛けます。
ディーラーのアップカード別のバースト確率は以下のようになります。
- アップカード3:37.5%
- アップカード4:40.3%
- アップカード5:42.9%
- アップカード6:42.1%
特にディーラーのアップカードが「5-6」のときバースト確率は42%を超えるので、ダブルダウンのチャンスとなります。
ストラテジー表を使って実践でダブルダウンを駆使する方法
ブラックジャックのベーシックストラテジー(基本戦略)とは、ディーラーのアップカードとプレイヤーのカード2枚の組み合わせで最も勝率の高いアクションを取ることです。
その際に使用されるストラテジー表には以下3種類あり、ダブルダウンの最適なタイミングも示されています。
- ハードハンドのストラテジー表
- ソフトハンドのストラテジー表
- スプリットハンドのストラテジー表
それぞれのストラテジー表に沿って、ダブルダウンを使用する適切なタイミングを具体的に紹介します。
ハードハンドでダブルダウンを使うタイミング
ハードハンドのストラテジー表(上図)とは、プレイヤーに配られた最初2枚のカードが異なる数字で「A(エース)」を含まないときに使用されます。
プレイヤーの最初2枚のカードがハードハンドのとき、ダブルダウンは以下3パターンで有効です。
- プレイヤーのハンド合計「9」かつディーラーのアップカード「3~6」
- プレイヤーのハンド合計「10」かつディーラーのアップカード「2~9」
- プレイヤーのハンド合計「11」かつディーラーのアップカード「2~10」
ハードハンデは、上記3パターンのとき、ダブルダウンを使うことで勝利金を増やすことができます。
ソフトハンドでダブルダウンを使うタイミング
ソフトハンドのストラテジー表(上図)とは、プレイヤーの最初2枚のカードに「A」が1枚含まれているときに使用されます。
プレイヤーの最初2枚のカードがソフトハンドのとき、ダブルダウンは以下のパターンで有効です。
- プレイヤーハンドが「A」と「2~3」かつディーラーのアップカード「5~6」
- プレイヤーハンドが「A」と「4~5」かつディーラーのアップカード「4~6」
- プレイヤーハンドが「A」と「6~7」かつディーラーのアップカード「3~6」
特にソフトハンドは、プレイヤーの手札が「A」と「2~7」でディーラーのアップカードが「5~6」なら常にダブルダウンすることを、まずは覚えておきましょう。
スプリットハンドでダブルダウンを使うタイミング
スプリットハンドのストラテジー表(上図)とは、プレイヤーに配られた最初2枚のカードがペアのときに使用されます。
スプリットハンドでは、プレイヤーのカード2枚が「5・5」のペアのときのみです。このとき、ディーラーのアップカードが「10」と「A」以外なら全てダブルダウンが有効となります。
ブラックジャックでダブルダウンを使う際の注意点
ブラックジャックのダブルダウンは、カジノやテーブル毎にルールが微妙に異なります。プレイヤーがダブルダウンを正しく使うと、カジノ側に不利となるので、いくつか規制を設けて期待値をコントロールしています。
もちろん、ダブルダウンに規制を設けていないカジノやテーブルもたくさんありますが、規制内容としては以下2点が有名です。
プレイヤーハンドのタイミング制限
ダブルダウンは通常、3枚目のカードを引く際、ハンド(手札)のカードに関わらず、使用できますが、一部特定のカードの組み合わせでないと、使用できないことがあります。
特に多いのは、プレイヤーに配られた最初2枚のカード合計が「10」又は「11」のとき、ダブルダウンを選択できますが、それ以外のハンドではダブルダウンを使用できないブラックジャックもあります。
スプリット後のダブルダウン
スプリッド後のダブルダウンは、基本使えませんが、稀に許可されているブラックジャックもあります。
プレイヤーに最初2枚のペアが配られたとき、まずスプリットで賭け金を2倍にした後、更にダブルダウンで賭け金を2倍にできるブラックジャックが稀に存在します。
スプリッド後のダブルダウンは段階的に状況を見ながら2倍ずつ賭け金を上げることができ、通常1単位で勝負するブラックジャックで最高4単位を賭けることができます。
オンラインカジノのブラックジャックでは、スプリッド後のダブルダウンができるソフトウェアもありますが、ランドカジノではあまり採用されておりません。
ブラックジャックのダブルダウンを使うべきか?総合的な評価
本記事では、ブラックジャックのダブルダウンの使い方や戦略的に使用するタイミングについて解説しました。
ダブルダウンは、最初プレイヤーに2枚のカードが配られた後、3枚目を引く時点で賭け金を2倍に増やせるアクションです。自分の手札やディーラーのアップカードを確認して有利なときだけ賭け金を2倍に上げられることから稼ぐためには重要なアクションの1つですが、タイミングを間違うと直ぐに損失は大きくなります。
ダブルダウンを使用する前には、正しいタイミングを3種類のストラテジー表で確認することをおすすめします。