バカラの絞り（スクイーズ）とは｜絞り方や用語&マナーを徹底解説

バカラの絞り（スクイーズ）とは!?意味はあるの?

バカラの絞り（スクイーズ）とは、カードの端をゆっくりとめくる行為を指しており、配当や勝率など最終的な結果には一切影響しません。単にドキドキ感を楽しむ演出の1つです。
このカードの数字次第で大金が動く！というときに、カードを絞ると言葉では表現できない高揚感を味わうことができます。通常、絞りはランドカジノのバカラに採用されていますが、オンラインカジノのライブバカラにも絞りを楽しめるソフトウェアが用意されています。

参考：カジノのバカラ完全ガイド｜基本ルールから勝ち方を初心者向けに解説

どのバカラにも「絞り」はあるの?

どのバカラにも絞りのルールがあるわけではありません。
全てのバカラは大きく「ミニバカラ」と「（ビック）バカラ」の種類に分けられます。
ミニバカラは最低賭け金が低く、ゲームの進行スピードが早いため、主にオンラインカジノで採用されています。一方、ビッグバカラは最低賭け金が高額でゲームの進行スピードもゆっくり進むため、主にランドカジノで採用されています。
特にバカラの絞りは「ビックバカラ」で楽しむことができるルールです。ただ、オンラインカジノのライブバカラには、ミニバカラでありながら絞りを楽しめるソフトウェアもあります。

カードを絞る人は?絞りのタイミングは?

バカラのカードは、いつでも誰でも絞れるわけではありません。
まず、カードを絞る権利はバカラテーブル内で最も高額ベットしたプレイヤーに与えられます。
もし、最高額を賭けたプレイヤーが複数名いた場合には、勝利している回数が多く、波に乗っているプレイヤーが絞ることになります。ただし、絞りの権利は譲渡することができるので、例えば自分が高額ベットしていても適任者がいれば潔く譲りましょう。
また、バカラの絞りは「このカードで勝敗が決まる！」というタイミングのみ行われます。例えばプレイヤーの最初２枚のカードが「7」、バンカーが「２」のようなときです。このタイミングはディーラーが教えてくれるので、プレイヤーは覚えていなくても問題はありません。

バカラの「絞り方」の基本

バカラの絞りは、カードを裏向きの状態にして指で縦方向の両端を掴んで折り曲げるようにめくります。
その際にカードとテーブルの隙間から見える数字の一部や絵柄などの情報をもとにカードの選択肢を絞ります。
その後、カードを横方向にして同様に両端を摘まんで折り曲げるように確認します。
この時点である程度カードの数字は絞り込めますが、「２」「３」などは横方向に絞っても縦方向に絞っても見え方は同じなので、最後のカードオープンで結果を確認することになります。

カードの絞る方向

バカラの絞りは、プレイヤーとバンカーに裏向きで合計４枚（各２枚）のカードが配られた後、３枚は直ぐにオープンされます。そして４枚目のカードを「縦方向」に絞り、アシの数やピクチャー（絵柄）の有無などを確認します。この時点でカードの数字が特定できず、勝敗も決まらなければ、カードを「横向き」にしてサイドの数を確認します。もし２枚目のカードで決着が付かないときは、３枚目のカードを引いて同様に縦や横方向に絞ります。
上記「アシ」や「サイド」は、絞り（スクイーズ）の専門用語なので以下で詳しく説明します。

バカラの縦の絞り方と見え方

では、バカラの縦絞りについて具体的なカードの見え方や予想方法を紹介します。まず最初に縦方向に絞るので必ず覚えておきましょう。

縦絞りのマーク1個の見え方

カードを縦方向に絞って中心にマークが１つ見えた場合、縦一列にマークが並んでいることになります。つまり、予想されるカードの数字は「２」もしくは「３」となります。
また、縦絞りでマーク１つの状態を「モーピン」や「アタマ」と呼びます。

縦絞りのマーク2個の見え方

カードを縦方向に絞って両端にマークが１つずつ見えた場合、少なくともカードの４隅にはマークがあり、内側は見えないので４以上となります。更に11以上になるとマークではなく、絵柄になるので、予想されるカードの数字は「４」「５」「６」「７」「８」「９」「10」のどれかとなります。
また、縦絞りでマークが２つの状態を「アシあり」と呼びます。

縦絞りの絵柄の見え方

カードを縦方向に絞って絵柄が見えた場合、「J」「Q」「K」が確定します。バカラでは、カードの絵柄を全て「０」と数えるので次の横絞りは省略されます。
また、縦絞りで絵柄が見える状態を「絵柄」や「ピクチャー」と呼びます。

縦絞りのマーク無しの見え方

カードを縦方向に絞ってマークや絵柄が見えない場合、「A（１）」が確定します。従って絵柄と同様に横絞りは省略されます。
また、縦絞りでマークが見えない状態を「アシなし」と呼びます。

バカラの横の絞り方と見え方

次に、バカラの横絞りについて具体的なカードの見え方や予想方法を紹介します。

横絞りのマーク2個の見え方

カードを横方向に絞って両端にマークが２つ見えた場合、少なくともカードの４隅にはマークがあることになります。つまり、予想されるカードは「４」もしくは「５」となります。
また、横絞りでマーク２つが見える状態を「ツーサイド」と呼びます。

横絞りのマーク3個の見え方

カードを横方向に絞ってマーク３つが見えた場合、反対側にも同様のマークがあるので６以上となります。ただ、内側は見えないので、予想されるカードの数字は「６」「７」「８」となります。
また、横絞りでマーク３つが見える状態を「スリーサイド」と呼びます。

横絞りのマーク4個の見え方

カードを横方向に絞ってマーク４つが見えた場合、反対側も同様に４つのマークがあり、内側にもマークがあることになります。つまり、予想されるカードの数字は「９」もしくは「10」となります。
また、横絞りでマーク４つが見える状態を「フォーサイド」と呼びます。

横絞りの絵柄の見え方

カードを横方向に絞って絵柄が見えた場合、「J」「Q」「K」のどれかで確定です。ランドカジノのビッグバカラはプレイヤーが絞るので横方向から絞ることもできますが、オンラインカジノのライブバカラは基本的に縦絞りから始まり、その時点で絵柄なら横絞りは省略されます。
また、横絞りも絵柄が見える状態を「絵柄」やピクチャーと呼びます。

横絞りのマーク無しの見え方

カードを横方向に絞ってマークが見えない場合、「１」「２」「３」のどれかとなります。縦絞りから始めるオンラインカジノのバカラでは、縦方向に絞った時点で横絞りのマーク無しは特定できるので、しばしば省略されます。ランドカジノでバカラをやる方は横絞りのマーク無しも覚えておきましょう。
横絞りでマークが見えない状態を「ノーサイド」と呼びます。

バカラの絞り（スクイーズ）で厳守するべき3つのマナー

バカラの絞りには全世界共通のマナーがあります。
ランドカジノのビックバカラでは、億単位のお金を使って遊んでいる富裕層もいるので、絞りのマナーは厳格に守られています。オンラインカジノのライブバカラでは特に気にする必要はありませんが、ランドカジノのバカラで遊ぶ前には必ず身に付けておきましょう。

カードの引きが強い人に絞りの権利を譲る

ビックバカラでカードを絞る権利は原則、テーブル内で最も高額ベットしたプレイヤーに与えられます。ただ、その時偶然賭けた金額が最高額になった場合や、高額ベットプレイヤーではないけど、明らかに連勝して波に乗っているプレイヤーがいれば潔く、絞りの権利を譲りましょう。

絞りは適切なテンポを意識する

バカラでカードを絞る際には、場の空気を意識することが重要です。
バカラの絞りは、テーブル上に緊張感を生み、場を盛り上げることを目的としています。そのため、カードの絞りをじらしすぎると場がしらけてしまいます。また、絞らずにサッとカードをめくる行為も良く思われません。
カードを絞る際には、場の空気に合わせた適切なテンポを意識してください。

他人が絞っている間に大声や奇声を上げない

バカラテーブルで他人がカードを絞っているときに大声で祈ったり、奇声を上げる行為はNGです。このカード次第で大金が動くプレイヤーもいるので、不快な声は彼らの神経を逆なでします。バカラテーブルでは当然、高額ベットのプレイヤーが偉く、少額ベットのプレイヤーは下となるので、絞っている高額プレイヤーの邪魔をしないようにします。ただ、カードを絞っているプレイヤー自身が場を盛り上げて、それに乗ること自体は問題ありません。

バカラの絞り（スクイーズ）のまとめ

本記事では、ランドカジノのビックバカラで楽しまれる「絞り（スクイーズ）」の意味や具体的なカードの絞り方を解説しました。
バカラの種類にはミニバカラとビックバカラの２通りがあり、絞りはビックバカラで楽しめるルールの1つです。テーブルの高額ベットしたプレイヤーは、カードを縦方向と横方向に絞り、絵柄やマークの数を確認することでカードの数字を予測します。
バカラの絞り自体はテーブルを盛り上げる目的のみで行われる為、上手い下手や勝率が上がるなどといった効果は一切ありません。
ただし、バカラの絞りには万国共通のマナーが存在しており、ランドカジノでは気を付ける必要があります。
最近では、カードを画面上で絞れるオンラインカジノのバカラゲームもありますので、初めてランドカジノに行く方は、事前にオンラインカジノのバカラで絞り方や流れを確認しておくと良いでしょう。