フレンチルーレットとは|特徴や賭け方&必勝法を解説
フレンチルーレットは、ヨーロピアンルーレットと同じ円盤の構成をしていますが、球がゼロに落ちた時に特殊なルールが適応されます。フレンチタイプは、最もプレイヤーに有利なルーレットのため、遊べるオンラインカジノも限られますが、日本の有名なベラジョンカジノなどではプレイすることができます。
本記事では、フレンチルーレットの特殊なルールや具体的な賭け方から必勝法までを解説します。
- フレンチルーレットの特徴と特殊なルールの方式
- フレンチルーレットの具体的な賭け方と配当・出現確率
- フレンチルーレットの期待値と相性の良い必勝法
目次[閉じる]
フレンチルーレットとは
フレンチルーレットとは、シングルゼロのヨーロピアンルーレットと同じホイールを使用しますが、球がゼロに入ったときのルールが異なります。ルーレットは17世紀のフランスで登場しましたが、当初は「0(ゼロ)」が存在しませんでした。その後、1800年代に入り、ゼロが1つ追加された最初のルーレットとして「フレンチルーレット」が誕生しました。
ただ、当時のプレイヤーから猛反発を受けたことでゼロに入ったときの特殊なルールが生まれたとされています。フレンチルーレットの賭け方やベット戦略は独特な部分もあり、ヨーロピアンルーレットに慣れている方は注意して遊びましょう。
フレンチルーレット特有のルール方式
フレンチルーレットの最も大きな特徴は「0(ゼロ)」に球が入ったときのルールです。特にフレンチルーレットでは「アンプリゾン」「ラパルタージュ」という2つの特有のルール方式が採用されています。
アンプリゾン(En Prison)
アンプリゾン(En Prison)とは、イーブンベットに賭けて球が「0(ゼロ)」に落ちたとき、賭け金の半分は没収されてしまいますが、残りの半分は次のゲームに持ち越すことができるというルールです。
イーブンベットとは、勝つとベット額と同額の配当が得られる賭け方のことを指します。ルーレットの場合、「赤・黒」「奇数・偶数」「前半・後半」などの賭け方がこれに該当します。
ルーレットの「赤」に$10ドルを賭けて球が0に落ちると、$5は没収されますが、もう$5はそのまま賭けた状態で次のゲームに持ち越されます。もし、次のゲームで球が「赤」に入った場合、$5の配当が支払われます。
ラパルタージュ(La Partage)
ラパルタージュ(La Partage)とは、イーブンベットに賭けて球が「0(ゼロ)」に落ちたとき、賭け金の半分(50%)をプレイヤーに払い戻すルールです。通常、ヨーロピアンルーレットで球が0に落ちると、賭け金は全額没収されますが、ラパルタージュのルールでは半金が返ってきます。
ルーレットの「赤」に$10ドルを賭けて球が0に落ちると、50%の$5は没収されますが、残り$5は返金されてゲーム終了となります。
フレンチルーレットの基本ルールと遊び方
フレンチルーレットの基本的な遊び方は、ヨーロピアンルーレットと同じです。ただ、チップを置くベットマップの配置が少し異なります。
参考:カジノのルーレット完全ガイド|ルールや配当&確率を徹底解説
まず、ルーレットのどこに球が落ちるのかを予想して、チップを置きます。フレンチルーレットのアウトサイドベットの名称(呼び方)はヨーロピアンルーレットと異なるので以下にまとめます。
賭け方 | 予想する内容 | 配当 |
---|---|---|
MANQUE | 1~18の数字 | 2倍 |
PASSE | 19~36の数字 | 2倍 |
IMPAIR | 奇数の数字 | 2倍 |
PAIR | 偶数の数字 | 2倍 |
赤い四角 | 赤 | 2倍 |
黒い四角 | 黒 | 2倍 |
P12 | 1st-12(ダズンベット) | 3倍 |
M12 | 2nd-12(ダズンベット) | 3倍 |
D12 | 3rd-12(ダズンベット) | 3倍 |
右端の正方形(3段目) | 3倍の数字(カラムベット) | 3倍 |
右端の正方形(2段目) | 3倍-1の数字(カラムベット) | 3倍 |
右端の正方形(1段目) | 3倍-2の数字(カラムベット) | 3倍 |
チップを賭けたらホイールが回転します。ホイールは回転して「No More Bet(ノーモアベット)」の合図まではチップを置くことができます。
予想が当たれば、配当を獲得できます。フレンチルーレットも0に落ちる以外はヨーロピアンルーレットと同じルールです。フレンチルーレットで遊ぶ際には「0」にだけ注意しておけば問題ありません。
今回は「赤」に賭けて球が赤に落ちたので配当2倍を獲得しました。
フレンチルーレットの賭け方と配当・確率
フレンチルーレットには、様々な賭け方が用意されていますが、名称が違うだけでヨーロピアンルーレットと同じです。以下でフレンチルーレットのベットエリアに沿って配当と確率を紹介します。
赤/黒(Red/Black)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
2倍 | 48.6% |
フレンチルーレットの赤/黒は、各色の「◇(ひし形)」にチップを置きます。「赤/黒」は2倍配当で勝率は48.6%(18/27)です。また、イーブンベットなので、ゼロに球が落ちると「アンプリゾン」や「ラパルタージュ」のルールが適用されます。
奇数/偶数(Odd/Even)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
2倍 | 48.6% |
フレンチルーレットの奇数/偶数は「IMPAIR(奇数)」と「PAIR(偶数)」を使います。「奇数/偶数」の配当は2倍配当で勝率は48.6%(18/37)です。フレンチルーレットでは奇数偶数もイーブンベットなので、ゼロに球が落ちると「アンプリゾン」や「ラパルタージュ」のルールが適用されます。
ハイロー(High/Low)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
2倍 | 48.6% |
フレンチルーレットのハイローは「MANQUE(ロー)」と「PASSE(ハイ)」を使います。「ハイロー」は36個(ゼロ除く)の数字を「1~18」と「19~36」と分けて、どちらに球が落ちるかを予想する賭け方です。配当は2倍なので、ゼロに落ちると「アンプリゾン」や「ラパルタージュ」のルールが適用されます。
ダズンベット(Dozen)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
3倍 | 32.4% |
ダズンベットとは、36個の数字を「1~12」「13~24」「25~36」の3つのエリアに分けて、どこのエリアの数字に落ちるかを予想する賭け方です。フレンチルーレットでは、「P12」が1~12、「M12」が13~24、「D12」25~36に対応します。
コラムベット(Column Bet)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
3倍 | 34.4% |
コラムベットとは、上段・中段・下段で横一列に並ぶ「3の倍数」「3の倍数-1」「3の倍数⁻2」のどこの数字に落ちるかを予想する賭け方です。フレンチルーレットでは、横一列の右端に正方形の区画が用意されているので、3つのコラムから1つを選んでベットします。
ラインベット(Line Bet)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
6倍 | 16.2% |
ラインベットとは、別名「ダブルストリート」とも呼ばれており、隣接する6つの数字に賭ける方法です。ラインベットに賭ける際は、2つのストリートの中央線のところにチップを置きます。該当する数字の数が少なくなる分、配当倍率が6倍と高くなっています。
フォーナンバーベット(Four Number Bet)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
9倍 | 10.8% |
フォーナンバーベットとはラインベットの1つで、「0・1・2・3」の4つにチップを置く賭け方です。「0(ゼロ)」を含む4つの数字に賭けることから、ラインベットより配当が高い9倍となります。
コーナーベット(Corner Bet)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
9倍 | 10.8% |
コーナーベットとは、隣接する4つの数字に賭ける方法です。賭ける際には4つの数字の罫線が交差するところにチップを置き、的中したら9倍の配当が獲得できます。
コーナーベットとフォームナンバーは同じ勝率となっています。
ストリートベット(Street Bet)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
12倍 | 8.1% |
ストリートベットとは、縦に連続して並んでいる3つの数字へ賭ける方法です。例えば、「7・8・9」や「4・5・6」などです。ベット方法は12通り用意されており、ストリートベットは最下段のライン上にチップを置きます。
スプリットベット(Split Bet)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
18倍 | 5.4% |
スプリットベットとは、上下もしくは左右で隣接している2つの数字に賭ける方法です。例えば、「1・2」「7・10」などです。スプリットベットに賭ける際は、2つの罫線の中央にチップを置きます。
ストレートアップベット(Straight Up Bet)
配当倍率 | 確率 |
---|---|
36倍 | 2.7% |
ストレートアップベットとは、1つの数字のみに一点賭けする方法です。勝率は約2.7%と低いものの配当は36倍と高くなります。ストレートアップベットに賭ける際には、チップを数字の上に置きます。
フレンチルーレットの期待値と控除率
オンラインカジノのゲームを行う上で、期待値と控除率をチェックしておくことは重要です。ここでは、フレンチルーレットの期待値と控除率についても詳しく見ていきましょう。
フレンチルーレットの期待値
オンラインカジノのプレイヤー期待値は、還元率とも呼ばれますが、賭けた総額に対して払い戻される割合を表しています。フレンチルーレットのユーザー期待値(還元率)は約97.3%なので、理論上はヨーロピアンルーレットと同じです。
ただ、フレンチルーレットはアンプリゾン(En Prison)とラパルタージュ(La Partage)のルールがあるため、実質的にはヨーロピアンルーレットより有利になります。
フレンチルーレットの控除率(ハウスエッジ)
控除率(ハウスエッジ)とは、胴元側の期待値で、プレイヤーの賭けた総額に対して、期待できる利益の割合を表した数値です。フレンチルーレットのハウスエッジは約2.7%となり、ルーレットのなかでは最も低くなります。
特に球がゼロに入ったときにも賭け金の50%しか利益にならず、フレンチルーレットで遊べるオンラインカジノは限られます。
フレンチルーレットの必勝法
フレンチルーレットでは効率的に稼ぐための必勝法が確立されています。
フレンチルーレットは、ヨーロピアンルーレットと同じ必勝法を使うことができますが、ゼロに扱いが異なるため相性の良い必勝法も異なります。
以下ではフレンチルーレットにおすすめの必勝法を3種類紹介します。
Wストリート5ベット法
Wストリート5ベット法とは、「ルーレット専用の必勝法」の1つで勝率は約81.08%となります。
賭け方は名前のとおり、ダブルストリートベットを使って5カ所に賭けます。ダブルストリートは5単位賭けて約81%の確率で1単位の利益を獲得できるので、非常に効率的に稼ぐことができます。ただし、この賭け方はイーブンベットではないので、フレンチルーレット特有のルールは適応されていません。
詳細:ルーレット必勝法「Wストリート5ベット法」完全ガイド|使い方と改良法を解説
パーレー法
パーレー法とは、「カジノ全般の必勝法」で勝つたびに賭け金を2倍にして賭けていきます。パーレー法は勝率約50%(2倍配当)のゲームに使えて連勝すれば短時間で大きな利益を獲得できます。
パーレー法はフレンチルーレットと非常に相性の良い必勝法です。パーレー法は連勝を前提にした手法ですが、0(ゼロ)に入って予想が外れた場合には、アンプリゾン(En Prison)とラパルタージュ(La Partage)のルールが適応されるのでリスクを抑えることができます。
詳細:ココモ法とは|使い方や正しい損切り方法とメリット&欠点を解説
フレンチルーレットのまとめ
本記事では、フレンチルーレットの特徴や賭け方について解説しました。
フレンチルーレットは、ヨーロピアンルーレットと非常に似たルーレットの種類ですが、0(ゼロ)に球が落ちたとときのルールが特殊です。特に賭け金の50%は没収されますが、アンプリゾン(En Prison)とラパルタージュ(La Partage)のルールによって、プレイヤーには賭け金の50%が返金されたり、次にゲームに持ち越されたりします。フレンチルーレットの期待値は、理論上ヨーロピアンルーレットと同じになりますが、実質的には有利となるので、遊べるオンラインカジノも限られることを覚えておきましょう。