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直近更新日:2023年10月19日

ブラックジャックのインシュランスとは|使い方や損得&期待値を解説

ブラックジャックのインシュランスは、ディーラーの合計「21」に対する保険として使える特殊アクションの1つです。インシュランスは、プレイヤーが最も危機感を感じるディーラーのアップカード「A(エース)」に対して保険を掛けることができ、ブラックジャック初心者に使われがちですが、状況によっては期待値を下げるので注意が必要です。
本記事では、インシュランスの具体的なパターンの有効性や期待値を検証して詳しく解説します。

この記事を読んで分かること
  • ブラックジャックのインシュランスの使い方
  • インシュランスの起こりうる4パターンと損得の検証
  • インシュランスの期待値と還元率をもとに有効性を考察

ブラックジャックのインシュランスとは

ブラックジャックのインシュランス説明画像

ブラックジャックのインシュランスとは、ディーラーのアップカード(表向き)が「A(エース)」のときに「保険」として使えるアクションです。ディーラーのアップカードが「A」のとき、ダウンカード(裏向き)が「10・J・Q・K」の場合、合計21となり、ブラックジャックが成立するので、プレイヤーの負けが確定します。

そのようなとき、プレイヤーは保険料として賭け金の半分(50%)を掛けることで、ディーラーのブラックジャック(合計21)による損失を回避できます。ディーラーのブラックジャックが成立して、プレイヤーはインシュランスを掛けて負けた場合には、具体的に以下2点の処理が行われます。

  • ブラックジャック開始時に賭けたベット額は没収
  • インシュランスの掛け金(ベット額の半分)の3倍が返金される

ただし、ディーラーのアップカードが「A」でインシュランスを掛けたけど、ブラックジャックが成立しないときは、インシュランスの掛け金が没収されて通常とおり、ゲームが進みます。

参考:ブラックジャック完全ガイド|基本ルールや攻略法を初心者向けに解説

インシュランスのメリットとデメリット

インシュランスは、ディーラーのブラックジャック成立時には効果を発揮しますが、不成立になると掛け金は没収されます。そこでインシュランスを使用するに当たり、まずはメリットとデメリットを理解しておきましょう。

インシュランスのメリット

インシュランスを掛けて、ディーラーのブラックジャックが成立すると損益を「±0」に抑えることができる。ゲームの賭け金は没収されるが、インシュランスの半金(50%)は3倍で払い戻される。

インシュランスのデメリット

インシュランス成立の条件はダウンカードが「10・J・Q・K」のどれかでなければならないので、成功確率は30.76%(4/13)と低く、仮に成功しても損益は「±0」なので利益は出ない。

ブラックジャックのベーシックストラテジー(基本戦略)にも「インシュランス」を使用するタイミングはなく、理論上の期待値はマイナスになることを知っておきましょう。

ブラックジャックのインシュランスの使い方

ブラックジャックでは、ディーラーのアップカードに「A(エース)」が出現したとき、プレイヤーはインシュランスの有無を選ぶことができます。ランドカジノでは、ディーラーがインシュランスの有無を確認してくるので掛ける場合は賭け金の50%に相当するチップを追加で置きます。
以下では、オンラインカジノのブラックジャックを想定してインシュランスの手順と流れを紹介します。

アップカードに「A(エース)」が出現

ブラックジャックでインシュランス選択ボタンが表示された画像

ブラックジャック開始後、ディーラーのアップカードに「A(エース)」が配られたときに、インシュランスの選択ボタンが表示されます。ここでは「Yes」を選択して、インシュランスを掛けます。

インシュランスを掛ける

ブラックジャックでインシュランス掛け金5£を追加した画像

ブラックジャックのゲームに「£10」賭けているのでインシュランスの掛け金は半分の「£5」となります。

インシュランス成功

ブラックジャックでインシュランス成功した画像

ディーラーのダウンカードは「10」なので合計21(ブラックジャック)となり、プレイヤーの負けですが、インシュランス成功です。ゲームの賭け金£10は没収されますが、インシュランスの掛け金£5は3倍の£15となって払い戻されました。本ゲームの損益は±0です。

インシュランスの起こりうる4パターンと損得を検証

ブラックジャックのインシュランスには、以下4種類の成功・失敗パターンがあります。それぞれのパターンが起こり得る損益を検証して、インシュランスの有効性を確かめます。

  1. インシュランス成功&プレイヤー負けの場合
  2. インシュランス失敗&プレイヤー勝利の場合
  3. インシュランス失敗&プレイヤー負けの場合
  4. インシュランス成功&プレイヤー引き分けの場合

プレイヤーに有利・不利のパターンを見極めてインシュランスを上手く活用しましょう。

インシュランス成功&プレイヤー負けの場合

ブラックジャックでインシュランスが成功すると多くの場合、プレイヤーは負けとなります。その際には、ゲームの賭け金は全額没収されますが、インシュランスの掛け金50%は3倍配当となり、払い戻されます。

結果的にプレイヤー損益は「±0」となります。

本ケースの例

ブラックジャックに1,000円賭けて、インシュランスをすると追加で500円を賭けることになります。ディーラーの合計が21となれば、ゲームに負けるので1,000円は没収されますが、インシュランスの掛け金500円に対して3倍の1,500円を獲得できます。

上記例では賭けた合計金額は1,500円で、インシュランス成功として1,500円が戻ってくるんで「損益は±0」です。また、インシュランス成功でプレイヤーが負ける場合の流れは以下のようになります。

 
アップカードに「A」が出現
ブラックジャックで£10賭けていて、インシュランス選択ボタンが表示された画像

ブラックジャックのゲームに「£10」を賭けているので「TOTAL BET=£10」になっています。ディーラーのアップカードが「A」なので、インシュランスを掛けます。

 
 
インシュランスを掛ける
ブラックジャックでインシュランス掛け金5£を追加してトータルベット£15の画像

ブラックジャックのインシュランスは、賭け金の半分を追加ベットするので、£5を賭けます。ここまでで「TOTAL BET=£15」です。

 
 
ディーラーはブラックジャック
ブラックジャックでインシュランス成功してプレイヤーは負けた画像

ディーラーのダウンカードは「10」なので合計21(ブラックジャック)です。プレイヤーは本ゲームで負けましたが、インシュランスを掛けていたので、ゲームの賭け金£10は没収されますが、インシュランスの掛け金£5は3倍配当の£15になって払い戻されました。

上図にもある通り、「TOTAL BET=£15」に対して「PAID=£15」なので損益は「±0」です。

 

インシュランス失敗&プレイヤー勝利の場合

ブラックジャックでは、ディーラーのアップカードが「A」となり、インシュランスを掛けてもダウンカードが「10・J・Q・K」以外なら通常ゲームと同じように進みます。最終的にインシュランスは失敗したけど、ゲームでプレイヤーが勝利すれば、インシュランスの掛け金は没収されますが、ゲームの配当金は2倍で払い戻されます。

結果的にプレイヤー損益は賭け金の「+1/3倍」となります。

本ケースの例

ブラックジャックに1,000円賭けて、インシュランスをすると追加で500円を賭けることになります。ディーラーの合計が20以下なら通常ゲームとなり、勝てば1,000円の2倍に相当する2,000円を獲得できますが、インシュランスの掛け金500円は没収されます。

上記例では合計1,500円を賭けて2,000円の配当金が戻ってくるので「損益は+500円」となります。また、インシュランス失敗でゲームには勝つ場合の流れは以下のようになります。

 
アップカードに「A」が出現
ブラックジャックで£10賭けていて、インシュランス選択ボタンが表示された画像

ブラックジャックのゲームに「£10」を賭けているので「TOTAL BET=£10」になっています。ディーラーのアップカードが「A」なので、インシュランスを掛けます。

 
 
インシュランスを掛ける
ブラックジャックでインシュランス掛け金5£を追加してトータルベット£15の画像

ブラックジャックのインシュランスは、賭け金の半分を追加ベットするので、£5を賭けます。ここまでで「TOTAL BET=£15」です。

 
 
インシュランス失敗
ブラックジャックでインシュランス失敗してプレイヤーは勝利した画像

ディーラーのダウンカードは「5」なので、インシュランス失敗で掛け金£5は没収されて、通常通りゲームが続きます。最終的にディーラーはバーストしてプレイヤーの勝利です。インシュランスの掛け金£5は失いましたが、ゲームには勝ったので£20を配当金を獲得です。

上図にもある通り、「TOTAL BET=£15」に対して「PAID=£20」なので損益は「+£5」です。

 

インシュランス失敗&プレイヤー負けの場合

ブラックジャックでは、ディーラーのアップカードが「A」のとき、インシュランスを掛けてもダウンカードが「9以下」なら通常ゲームと同じように進みます。プレイヤーはインシュランスに失敗すると賭け金の50%を失い、ゲームにも負けると賭け金も失います

結果的にプレイヤー損益は賭け金の「-1倍」となります。

本ケースの例

ブラックジャックに1,000円賭けて、インシュランスをすると追加で500円を賭けることになります。ディーラーの合計が20以下なら通常ゲームに戻り、ゲームにも負けるとインシュランスの500円とゲームの賭け金1,000円を失います。

上記例では合計1,500円を賭けて1,500円全額を没収されるので「損益は-1,500円」となります。また、インシュランス失敗でゲームにも負ける場合の流れは以下のようになります。

 
アップカードに「A」が出現
ブラックジャックで£100賭けていて、インシュランス選択ボタンが表示された画像

ブラックジャックのゲームに「£100」を賭けているので「TOTAL BET=£100」になっています。ディーラーのアップカードが「A」なので、インシュランスを掛けます。

 
 
インシュランスを掛ける
ブラックジャックでインシュランス掛け金50£を追加してトータルベット£150の画像

ブラックジャックのインシュランスは、賭け金の半分を追加ベットするので、£50を賭けます。ここまでで「TOTAL BET=£150」です。

 
 
インシュランス失敗
ブラックジャックでインシュランス失敗してプレイヤーは負けた画像

ディーラーのダウンカードは「5」なので、インシュランス失敗で掛け金£50は没収されて、通常通りゲームが続きます。最終的にディーラー合計20に対してプレイヤー合計18なので、プレイヤーの負けです。ゲームに賭けた£100も没収されます。

上図にもある通り、「TOTAL BET=£150」に対して「PAID=£0」なので損益は「-£150」です。

 

インシュランス成功&プレイヤー引き分けの場合

ブラックジャックでは、プレイヤーとディーラーが両方とも最初の2枚で合計21(ブラックジャック)になり、引き分けることがあります。プレイヤーは合計21でブラックジャックが確定した後、ディーラーのアップカードが「A」に対してインシュランスを掛け、ディーラーもブラックジャックになると引き分けとなります。
この場合、賭け金は返金されるので配当は1倍ですが、インシュランスは成功するので掛け金(ベット金額の半分)は3倍で払い戻されます。

結果的にプレイヤー損益は賭け金の「+2/3倍」となります。

本ケースの例

ブラックジャックに1,000円賭けて、インシュランスをすると追加で500円を賭けることになります。プレイヤーとディーラーの両方が合計21でブラックジャックとなった場合、ゲームの賭け金1,000円は返金されて、インシュランスの掛け金500円は3倍の1,500円になって払い戻されます。

上記例では合計1,500円を賭けて合計2,500円の払い戻しを受けるので、「損益は+1,000円」となります。ただし、このケースの発生確率は約0.05%程度なので、確率的には稀です。

インシュランスの期待値と還元率から有効性を考察

黒板に確率の数式が描かれている

ここまででブラックジャックのインシュランスは、成功確率が低いのにメリットも小さいと感じた方は多いのではないでしょうか。
以下は上記で説明した4種類のインシュランスのパターンについて、インシュランスの有無で得られる損益をまとめた表です。ゲームの賭け金は1,000円と仮定しています。

  結果 インシュランス有の損益 インシュランス無の損益
インシュランス成功&プレイヤー負けの場合 ±0円 -1,000円
インシュランス失敗&プレイヤー勝利の場合 +500円 +1,000円
インシュランス失敗&プレイヤー負けの場合 -1,500円 -1,000円
インシュランス成功&プレイヤー引き分けの場合 +1,000円 -1,000円

上記表からも分かる通り、ディーラーのアップカードが「A(エース)」のとき、インシュランスを使うことで利益を大きくできるのは、①と④のパターンです。ただ、④のケースは両方ともブラックジャックになるパターンで確率的には約0.05%程度です。
つまり、現実的に起こり得る①~③のなかで、インシュランスの恩恵を受けれるのは①のパターンのみで、あとは全てインシュランスが損失を大きくしてしまいます。

インシュランスの有効性が低いことは「期待値」からも分かります。オンラインカジノのブラックジャックは、一般的に8デッキが使用されており、合計枚数は432枚です。ディーラーと1対1で勝負する場合、プレイヤーには「A」以外のカードが2枚配られており、ディーラーのアップカードは「A」とします。このとき、ブラックジャックのカードの残数は428枚となり、インシュランスの掛け金を「$1」とします。
インシュランスが成功すれば「$2」の利益を獲得でき、インシュランスが失敗に終わると「-$1」を失います。
このとき、インシュランスの期待値Eは以下のように求めれます。

期待値Eの計算式

期待値E=(128/428)×(+2)+(300/428)×(-1)≒-0.10≒-10%

つまり、この状況でインシュランスを使うと、ブラックジャックの還元率は約90%前後になってしまい、ブラックジャックの一般値(還元率)97%~99%を大きく下回ってしまいます。ブラックジャックでインシュランスを使うことは、プレイヤー還元率の観点から大きく損することを覚えておきましょう。

ブラックジャックのインシュランスを使うべきか?総合的な評価

本記事では、ブラックジャックのインシュランスの有効性について詳しく検証しました。
インシュランスはディーラーのアップカードが「A(エース)」のときに保険として使えるアクションです。ゲームの賭け金に対して半金を保険料として追加ベットすることで万一、ディーラーがブラックジャックとなったときに保険料として賭けた金額の3倍が払い戻されます。特にインシュランスの有効性は起こり得る4パターンのケースで異なりますが、期待値は常にマイナスとなるので特に確信がない限りは使用を控えるのが賢明と言えます。