バカラのカウンティング完全ガイド|使い方や種類&実践方法を解説
バカラ(Baccarat)攻略法として有名な「カードカウンティング」は、次々と配られるカードを記憶してシュー(未使用デッキ)に残るカードを予測する手法です。もともとはブラックジャック戦略としてMITの数学者により確立されたカジノ必勝法ですが、バカラにも応用することができ、勝率を高めることができます。
本記事では、バカラのカードカウンティングの仕組みや手順から実践の活用方法までを分かりやすく解説します。
- バカラのカードカウンティングの仕組み
- バカラのカウンティング方法と有利な状況の見極め方
- バカラのカウンティング実践方法と注意点
目次[閉じる]
バカラのカウンティングとは!?仕組み
バカラは仮想の「プレイヤー(PLAYER)」と「バンカー(BANKER)」のどちらがカード合計(下一桁)が「9」に近いかを予想するカジノゲームなので、次に配られるカードの大小を予測できれば、より勝率の高い方を選んで賭けることができます。この手法こそが「バカラのカウンティング」です。
バカラのカウンティングとは、テーブルに排出されたトランプの数字を記憶して、シュー内に残るカードを予測する手法です。バカラで使用されるトランプは、52枚(ジョーカー除く)を1デッキとしたとき、6デッキもしくは8デッキが多く、事前にデッキ数を調べることができます。バカラのデッキ数が分かれば各カードの枚数が分かり、使われたカードを記憶すれば、シュー内のカードを予想できるということです。
では、カウンティングの具体的な手法や実践の活用方法を紹介していきます。
参考:カジノのバカラ完全ガイド|基本ルールから勝ち方を初心者向けに解説
バカラの具体的なカウンティング方法
バカラには複数のカウンティング手法が確立されており、それぞれ使い方や精度は異なります。
ここではカウンティングのロジックを理解して頂くため、最も基礎となる方法を紹介します。手間はかかりますが、誰でも簡単に使えて最も信頼性の高いカウンティング手法です。
バカラのカウンティングを開始する前に以下2点を用意します。
- バカラテーブルのデッキ数を確認
- カードを記録するためのメモとペン
上記2点を用意してから、バカラのカードカウンティングを始めます。
バカラに使われているデッキ数を確認
バカラテーブルで使用されているデッキ数を確認します。カウンティングでは、シュー内に用意されたカードの合計枚数から排出(使用)されたカードを引くことで、残りのカードを予測します。
従って、デッキ数が分からなければカウンティングは使えません。
オンラインカジノのライブバカラは一般的に8デッキですが、プレイ画面の「Info(情報)」からデッキ数を確認することができます。また、ランドカジノのバカラは一般的に6デッキですが、カードシュー(機械)の裏側にデジタルで表示されていることが多くあります。
バカラカウンティングの第一歩は、デッキ数から各カードの枚数を割り出すことが始まります。
使われたカード(数字)別にカウント
バカラのカウンティングはテーブルに配られたカードの数字を記録していき、シュー内にたくさん残るカード(数字)を把握します。そうすることで「プレイヤー」と「バンカー」のどちらに賭ける方が有利か分かり、結果的に勝率を上げることができます。
バカラのカードをカウンティングする方法は、主に2通りあります。
- 合計10通りの数字を個別に記録していく方法(上図「記録方法例1」)
- 「0~4」と「5~9」の2つに分けて記録する方法(上図「記録方法例2」)
①は各数字を個別に記録していくので、より正確な判断ができます。
一方、②は10通りの数字を2つのグループに分けて記録するだけなので記録の手間は少ないものの、信頼性は下がってしまいます。
では、カウンティングで数字を記録して、どのようにプレイヤーとバンカーの有利な方を判断するのでしょうか。次項で詳しく説明していきます。
参考:バカラのカウンティングをアプリで自動計算する方法を解説
バカラのカウンティングで有利な状況を見極める方法
バカラのカウンティングでは、シュー内にたくさん残っているカードの数字によって「プレイヤー」もしくは「バンカー」に賭けるべきかを判断します。
シュー内に「4以下」の数字が多いときは「プレイヤー有利」となります。一方で「6以上」の数字が多いときは「バンカー有利」となります。
バカラカウンティングが有効となる理由は、プレイヤーとバンカーの3枚目(カード)を引く条件が異なる点にあります。
シューに「4以下」が多いときはプレイヤー有利
バカラではシュー内に4以下のカードが多いとき、プレイヤーに賭ける方が有利となります。
また「4」に近いカードが多いほど、有利となります。
プレイヤーとバンカーには最初2枚のカードが配られますが、シュー内には小さいカードが多いので合計数字も小さくなります。プレイヤーは合計5以下のとき無条件で3枚目を引くので、3枚目も小さい数字を引き、合計「9」に近づけやすくなります。
一方、バンカーは最初に2枚の合計数字が小さくても合計「3以上」なら3枚目カードの有無は、プレイヤーの3枚目の数字に依存します。
つまり、シュー内に小さいカードが多いと、プレイヤーは3枚のカードを引く可能性が高く、合計「9」に近づけやすなりますが、バンカーは小さいカード2枚のみで終わる可能性があります。
この理由により、シュー内に小さい数字が多いと、プレイヤー有利となります。
シューに「6以上」が多いときはバンカー有利
バカラではシュー内に「6以上」のカードが多いとき、バンカーに賭ける方が有利になります。このとき、両者カードの組み合わせ次第で3枚目の有無は大きく変わるので、特に優劣はありません。
シュー内に大きいカードが多いと、最初2枚のカード合計は「5以下」になる可能性が高く、プレイヤーは3枚目で大きい数字を引くと、合計数字は更に小さい数字(4以下)になる可能性が高くなります。
一方、バンカーは最初2枚のカードの数字が小さい場合、3枚目を引けなくてもプレイヤーに勝つ可能性があり、もし3枚目を引くと合計「9」に近づけられる可能性が高くなります。
つまり、シュー内に大きい数字が多い場合、プレイヤーは3枚目を引く可能性が高く、合計数字は小さくなることが予想されますが、バンカーは2枚のカードで終わる可能性もあるので、結果的にプレイヤーより大きい数字で終われるチャンスが増えます。
この理由により、シュー内に大きい数字が多いと、バンカー有利となります。
バカラのカウンティング実践方法
ここでは、オンラインカジノのライブカジノを使ってバカラカウンティングの実践方法を紹介します。
まず最初の50ゲームは、チップを賭けずに排出されたカードをカウンティングして51ゲーム目で賭けてみようと思います。また本ライブバカラは8デッキを使用しています。
50ゲーム終了時のカウント状況
バカラ50ゲームをカウンティングして各数字の排出されたカード枚数を以下の表にまとめます。
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10枚 | 2枚 | 7枚 | 5枚 | 9枚 | 2枚 | 7枚 | 3枚 | 1枚 | 6枚 |
バカラ50ゲームをカウンティングした結果、4以下の数字が合計33枚、6以上のカードは17枚配られているので、明らかに数字の小さいカードが多く使用されています。
つまり、シュー内には「6以上」の大きい数字が多く残っていると分かるので、次のゲームはバンカーが有利となります。
51ゲーム目で「バンカー」にベット
バカラ50ゲームの結果を踏まえると、6以上のカードがシュー内に多く残っており、「バンカー(BANKER)有利」となります。
ここでは「$1」をバンカーにベットします。
51ゲーム目の結果
プレイヤーには最初「9・5」が配られたので合計4となりました。
一方、バンカーには「9・1」が配られたので合計0です。予想とおり、プレイヤーの3枚目は6以上のカードが配られて結果的に合計0です。対するバンカーにも3枚目は6以上のカードが配られて合計6。バンカー勝利で予想は当たったので配当を受け取って終了です。
バカラ上級者の使用する実践向けカウンティング手法
バカラの実践では、メモを使ったカウンティングではなく、他の手法が用いられます。カウンティングを実践で使用するには、高い実用性や信頼性が求められるため、様々な手法が確立されています。<br/ > そのなかでも特に有名な「ハイローシステム」は、メモを必要とせず、簡単な足し算と引き算のみでカウンティングすることができます。
以下ではバカラの実践向けカウンティング手法として、ハイローシステムを紹介します。
ハイローシステム
ハイローシステムは全てのカードを「-1」「0」「+1」の3グループに分けて、カウンティングします。テーブル上にカードが配られるたびに、属するグループのカウント値(-1,0,+1)を順に足していき、「ランニングカウント(ある時点の合計値)」をもとに、バンカー有利もしくはプレイヤー有利を判断します。
例えば最初にプレイヤーに「1・3」、バンカーに「7・9」が配られた場合、(+1)+(+1)+(-1)+(0)のように計算していき、この時点のランニングカウントは「+2」となります。
特に、バカラのハイローシステムでは、以下のランニングカウントをもとに判断します。
- 合計15以下:バンカー有利
- 合計16以上:プレイヤー有利
ハイローシステムには、他にも「+2」「+1」「0」「-1」「-2」の5グループに分ける手法もありますが、判断基準となるランニングカウントは異なりますので注意してください。
バカラでカウンティングを使用する際の注意点
バカラのカウンティングを有効的に活用するためには、以下3点に気を付けましょう。
カウンティングはゲーム序盤で使用しても意味が無い
バカラのカウンティングは、排出されたカードを計算して、シュー内に残るカードの偏りを調べるのでゲーム序盤で使用しても意味がありません。
シューのカードがシャッフルされた時点からカウンティングを開始して、排出されたカードに偏りが出てきたらゲームに参加して賭けていきます。
シュー内に「4以下」又は「6以上」の偏りが出るのを待つ
オンラインカジノのライブバカラでは最も信頼性の高いメモを使ったカウンティングを使うのがベストです。その際には、必ずシュー内に「4以下」又は「6以上」のどちらかに偏りが出るのを待って参加しましょう。
どちらかに偏れば偏るほど、勝率は上がるので賭け金を上げて勝負します。
ブラックジャックより効果は低い
カードカウンティングは、本来ブラックジャックの必勝法として確立されており、バカラにも応用できることから使われます。ただ、ブラックジャックのカウンティングは、ランドカジノで正式に禁止されていますが、バカラのカウンティングは使用が許可されています。
バカラのカウンティングは、ブラックジャックほど効果を望めないものの、多少なりとも勝率は上げるれるので、使える方は使って勝負するに越したことはありません。
参考:バカラのカウンティング効果とは?実践の期待値と勝率を徹底検証
バカラのカウンティングまとめ
本記事では、バカラのカウンティング方法や仕組みについて解説しました。
バカラのカウンティングはテーブル上に配られたカードを順に計算していき、シュー内に残るカードを予想する手法です。特に「4以下」の小さい数字が多く出ていると「プレイヤー有利」となり、「6以上」が多く出ていると「バンカー有利」となります。また、実践ではハイローシステムのカウンティングが最も有名で全てのカードを3グループに分けてカウンティングします。
ただ、バカラのカウンティングを使用する際には、シューのカードがシャッフルされて新しいデッキが追加された時点からカウンティングすることを覚えておきましょう。